東日本大震災

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福島学院大、看護学部新設へ 来春申請、26年4月開設目指す

 東日本大震災の影響で県内の看護師が不足する中、福島市の福島学院大は8日までに、看護学部を設置する方針を固めた。平成26年4月開設を目指し、来春、文部科学省に看護学部設置を申請する方向で準備を進めている。認可されれば、県内では福島医大に続いて2校目、私立大としては初。
 関係者によると、定員は一学年80人程度になる見通し。看護師だけでなく、保健師や助産師の国家試験受験資格を得られる4年制のカリキュラムを想定しているもようだ。設置場所は既存のキャンパスを活用することも含めて検討を進めている。
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で看護師が避難や退職した影響で、県内では看護職員が大幅に不足している。新たに看護学部を設置することで県内に定着する看護師の確保につなげる。
 また、原発事故の風評被害や少子化の影響で、今春、県内の多くの私立大で受験者が減少しており、需要の高まっている看護学部の設置で大学の魅力を高める狙いもあるとみられる。

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