米財務長官と電話会談、円高「引き続き注視」と表明=麻生財務相

2012年 12月 28日 23:59 JST
 
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[東京 28日 ロイター] 麻生太郎副総理兼財務・金融・デフレ脱却円高対策担当相は28日夜、ガイトナー米財務長官と電話で会談し、両国の経済・財政などをめぐり協議した。財務相は円高を引き続き注視する姿勢も表明した。

会談終了後に記者会見した財務相によると、会談では安倍晋三政権の経済・財政運営方針を説明。「日銀の金融緩和と財政出動、経済成長戦略を同時にやる。これが一番肝心と思っている」と述べたのに対し、米財務長官は「わかった」と応じた。

財務相は円相場にも言及。「最近までの、一方的な行き過ぎた円高が修正されつつある方向にあることは間違いない。そういう局面とは思っているが、また変わる可能性が十分にあるので、引き続きよく注視していきたい」と伝えたという。

財務相は米国で減税措置の失効と歳出の自動削減開始が重なる「財政の崖」についても「他国に与える影響が大きいので、回避の方向で頑張ってもらいたい」と要請した。

会談は午後10時前から30分程度行われた。

(ロイターニュース 基太村真司)

*内容を追加して再送します。

 
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12月28日、麻生太郎財務相は、ガイトナー米財務長官と電話会談し、一方的な円高は修正されつつあるが、引き続き注視していると伝えたことを明らかにした。都内で27日撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao)

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