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【石川】

騎手から警官 異色の転身 金沢競馬の鬼束騎手 独学で採用試験パス

引退式でファン代表から花束を受け取る鬼束騎手=金沢競馬場で

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引退式 妻子のため・・・未練も

 金沢競馬の鬼束亮(おにつかりょう)騎手(28)の引退式が二十六日、金沢市八田町の同競馬場で行われた。鬼束騎手は今秋行われた本年度の県警警察官採用試験に合格。騎手から警察官へ異色の転身を遂げる。(瀬川剛司)

 鬼束さんは内灘中学を卒業後、二○○一年十月に騎手デビュー。十一年間騎乗し、三百六十三勝を挙げている。二十三歳のときに独学で高等学校卒業程度認定試験(大検)を取っているほどの勉強家で、金沢競馬の存続が危ぶまれていることもあって、以前から公務員への転職を考えていた。

 現在警察学校に入校している知人の勧めもあって、今年の警察官採用試験に挑戦。調教やレースの合間に、公務員試験の参考書や過去の問題集を見て独自に試験対策を行い、十一月下旬に警察官候補者の内定を手にした。「自分がデビューしたころの賞金額のままだったらこの仕事は続けたかった」と騎手への未練はあったが、妻や子どものためにも警察官に転職することを決めた。

 引退式では、山本正広県競馬事業局長やファン代表から感謝状と花束が手渡され、仲間の騎手たちに囲まれて胴上げをされた。鬼束騎手は「騎手としてここまで頑張れたのは応援してくれた皆さんのおかげ。今度は(警察学校で学び)警察官になれるよう頑張りたい」と語った。

 

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