第1週で「私にホテルを継がせてください!」と懇願する純が、善行に突きつけた「ホテルサザンアイランド再生計画」ノート。実は、表紙と最初の6ページ分は夏菜さんご自身が書いたもの!演出担当が内容を考え、その原稿を夏菜さんが手書きしたのだとか。
まず、「純ならどんな再生計画ノートを作るか?」を想定し、ノートを開いてすぐのページにホテルの写真を貼ることを決めたという。実際に映像にうつるかどうかよりも、夏菜さんがそのノートを手にして演技する時の思いを大事にしたというもの。
朝にすこぶる弱い純には欠かせない、「宮古まもる君の目覚まし時計」。これは、宮古島でおなじみのキャラクター・宮古まもる君をモチーフに発案されたオリジナル時計。時計の外郭を囲むラインは、宮古まもる君の腕章をイメージしたもの。「飲酒運転根絶」のタスキは、彫り込んだ上に色をのせるという手間のかけよう。なんと型からオリジナルで作った、世界にたったひとつの一品!
時計そのものは電波時計を使用しているので、常に正確な時間を刻むももの、収録のたびにシーンの設定時間に合わせて調整している。
自由奔放に日本各地を飛び回る剛が、いつも気まぐれに純へと送ってくる絵はがき。「桜島」の写真は合成ですが、「浅草寺の雷門」は、なんと実際に渡部秀さんが現地へおもむいて撮影したもの。「純と愛」の撮影が始まる前に撮ったもので、これが渡部さんにとってのクランクインだとか!
ところで、桜島の写真に書かれた「火山マン」とは……?渡部さんに聞いたところ、「はっきり言って、特に意味はないです(笑)。その場のノリとインスピレーション!剛には理由なんてものはないので、その時に思い浮かんだキーワードをサッと書く!これに尽きますね(笑)」とのこと。
純と愛(いとし)、それぞれが作ったという設定の「ハッピーロビーウエディング」の企画書。まずはベースとなる純の企画書から作り、一本気な純らしく「ひたすら文字だけで押す」ものにしたのだとか。 それをベースにして作られた愛(いとし)の企画書は、カラーで見やすく、紙質がアップ、厚みもうんと増して、脚本にある通りに中津留総支配人の言葉やホテルの理念が盛り込まれている。
表紙にあるカップルふたりの写真は、このために撮り下ろされたもの。企画書の中面には、カップルふたりの結婚に至る背景など、ウラ設定もちゃんと書かれている。
この表紙のデザインは、時間をかけて何度も作り直されたとか。最初はハートや花柄がちりばめられたピンクベースのものだったが、「さすが!」と膝を打つような愛(いとし)らしさを表現するため、渋みのあるテイストで落ち着いた。めくってもめくっても何か書かれていることで、純や愛の気持ちが細部にまで込められていることを願ったという。