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政治
やはり「迷惑オバサン」だった? 田中真紀子大臣の功罪とは
そして、こう総括した。「結果として大学の設置認可のあり方についての検討会が3回もなされ、素晴らしいアドバイスを多岐にわたっていろんな方からうかがえて、大変なメリットがあった。ですから全ての面で濃密な仕事ができたと私は思っている」
文科省にとって、真紀子文科相の功績は何だったのか。職員たちが、真紀子氏が大臣だからこそ、期待している案件があった。
文科省の悲願である少人数学級実現のための教員の定数改善計画だ。平成29年度までに小中学すべてを35人学級にするプランで、予算編成に向け、反対する財務省との激しい折衝が予想されており、ある幹部は「こういう厳しい交渉に真紀子氏は心強いとみんな思っていた。理屈抜きに財務省を撃破してくれるだろうと」と話す。しかし、そんな期待も11月16日の衆院解散で吹き飛んだ。
文科省幹部は「一番の功績は、やはり大学が乱立し、質が低下しているという大学設置認可のあり方の問題を全国的に提起してくれたことだろう」と話す。
別の幹部は辛辣(しんらつ)だ。「関心のあること以外の問題についてはあまり細かく質問してこないし、やりやすかった」としながら、こう語った。
「長い説明資料を読むのがお嫌いな真紀子氏のために、われわれは必要な要素を最低限盛り込んだ簡潔な説明資料を作ることを求められた。いわゆる3行ルール。その資料作成能力が高まったことくらいではないか」
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