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政治
やはり「迷惑オバサン」だった? 田中真紀子大臣の功罪とは
2012.12.29 12:00
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ところが、安全運転を続けていた真紀子氏は突如、“暴走”し、文科省を大混乱に陥れる。あの3大学新設不認可問題である。
真紀子氏は11月2日の閣議後会見で突如、大学の設置認可のあり方を見直す考えを表明し、大学設置・学校法人審議会(設置審)の認可答申を覆して秋田公立美術大(秋田市)など3大学の新設を不認可とした。
文科省の指導に従って申請手続きを進めてきた3大学側は、「理不尽だ」と猛反発。テレビでは進路を絶たれた学生らが涙を流す映像が流され、世間も真紀子氏への批判を強めた。
与野党双方からも「即時認可論」が噴出し、結局、真紀子氏はわずか1週間で白旗を上げ、3大学の新設を一転認可した。
文科省の職員たちは、この騒動をどう見ているのか。ある職員は「うまくやれば、効果的な問題提起になったから、非常にもったいない」と話す。「真紀子氏が指摘したように大学設置認可は緩すぎる。現行ルールでは大学の乱立に歯止めをかけるのは難しく、文科省にとって長年の課題。長い目で見れば非常にありがたい一石だった」と指摘。「当初、3大学への根回しなど事前に筋書きができているのかと思ったが、ただ真紀子氏が暴走して、それを職員が尻拭いして回っているだけだった」
別の職員は「やり方が乱暴な上に稚拙。後出しジャンケンで3大学を不認可とする手法は、法治国家以前の問題」とあきれる。
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