日本有数の釣り鐘で知られる京都の知恩院では、大晦日を前に、除夜の鐘の試し撞きが行われました。

京都・知恩院の鐘は、高さ３．３メートル、重さが７０トンと国内最大級で、奈良の東大寺、京都の方広寺と並ぶ日本三大梵鐘の一つとして知られ、重要文化財にも指定されています。
「親綱」と呼ばれる最も太い綱を持った１人が仰向けになってぶら下がるのに合わせて、「子綱」をもった１６人が掛け声と共に鐘をつきます。
１７人のタイミングをあわせるのが難しく、過去に本番で失敗したことを教訓に、試し撞きが始められたといわれています。

知恩院の除夜の鐘は大晦日の午後１０時ごろから１０８回鳴り響き、新しい年を迎えます。

関西広域連合の会議が27日に開かれ、大阪市の橋下徹市長と滋賀県の嘉田由紀子知事が「自治体の長と国会議員の兼務を認めるべき」と訴えました。

会議では、新政権に地方分権を進めるよう求めることについて議論が交わされ、橋下市長と嘉田知事は「自治体の長が国会議員として国政に関わるべきだ」と主張しました。

【大阪市・橋下徹 市長】
「地方分権の推進をお願いするのではなくて、『自分たちでやるからその代わりチャンスを与えてよ』と」

【滋賀県・嘉田由紀子 知事】
「地方の実情を分かっている人が入らないと『霞が関は霞が関』『地方は地方』と回路がないことに悶々としました」

一方、和歌山県の仁坂知事はこの主張に反対し、結論は持ち越されました。

滋賀県大津市で自殺した男子中学生がいじめを受けていた事件で、警察は27日、同じ学年の少年２人を、暴行など13件に関わったとして書類送検しました。

去年10月、大津市で自殺した中学２年の男子生徒は、アンケート調査などから、同じ学年の少年３人から手足をハチマキで縛られるなどのいじめを受けていたことが明らかになっています。

警察は遺族の告訴を受けて捜査してきましたが、暴行と器物損壊、窃盗の13件について犯罪にあたると判断して、当時14歳だった少年２人を書類送検しました。

当時13歳で刑事罰の対象とならない少年１人については、児童相談所に送致しました。

【自殺した少年の父親】
「生徒の方々が一生懸命協力して下さったからこそ、今回の送検に至ることができました。本当に感謝しています」

警察は容疑事実と自殺との因果関係について、「結論は出ていない」とコメントしています。

和歌山県那智勝浦町では、「那智の滝」の大しめ縄が張り替えられました。

白装束に烏帽子姿の神職らが、朝から、長さ26ｍもある真新しい大しめ縄を滝の頂上まで運びました。

那智の滝は直下型の滝としては日本一となる133ｍの落差を誇りますが、神職らは命綱をつけず、冷たい水に足をつけながら、手際よく大しめ縄を張り替えました。

１時間程で作業は終わり、熊野那智大社は、早くも新春の雰囲気に包まれています。

大阪市は27日、ＪＲの線路などで工事のアルバイトをしていた市の職員３人に対し、停職６ヵ月などの懲戒処分にしました。

大阪市によりますと、環境局の50歳の技能職員は去年からことし11に月かけ、ＪＲ新大阪駅で行われている線路の拡張工事でアルバイトとして働き、１回当たり約6000円の報酬を得ていました。

公務員は本来の業務に専念できない恐れがあるため、地方公務員法で兼業が禁止されています。

このため市は、職員を停職６ヵ月の懲戒処分にしました。

この職員は「小遣い目的でアルバイトをしていた」などと話しているということです。

またこのほか、小学校の管理作業員の男性（44）ら２人も、数年にわたりＪＲの工事に参加していましたが、明確な報酬を受け取っていないことから戒告の懲戒処分となりました。

大阪府と大阪市は、岩手県内で発生した「震災がれき」について、本格的な処理に入ることを正式に決定しました。

大阪府と大阪市は、岩手県から試験的に受け入れた「震災がれき」について、がれきの放射線量や焼却で出る灰やガスの放射性物質の量を測定しました。

その結果、いずれも安全基準を大きく下回る値で、また有害物質のアスベストについても検出されなかったということです。

この結果を受けて府と市は27日までに「震災がれき」の受け入れを正式に決め、来年２月から約３万6000トンの「震災がれき」が大阪で処理されます。

試験処理の結果と本格処理の方法について府と市は、来月16日に大阪市民を対象に説明会を開く予定です。

大阪の通天閣では27日、今年の干支から来年の干支への「引き継ぎ式」が行われました。

通天閣では新年の幸せを願い、今年の干支・辰にちなんだ「タツノオトシゴ」と、来年の干支・蛇が対面しました。

タツノオトシゴが背筋をピンと伸ばして一年を振り返ると、続いて蛇が決意を述べました。

【今年の干支・辰（タツノオトシゴ）】
「エネルギー問題、領土問題、ＴＰＰ問題など難題山積。腹辰（立つ）こともあり、画『竜』点睛を欠き、竜（溜）飲を下げることができませんでした」

【来年の干支・巳（ニシキヘビ）】
「来年は、竜頭『蛇』尾には終わらせません。大蛇ぶ（大丈夫）です！ハッピーなことが『ヘビー』ローテーションでありますように」

無事に引き継ぎを終えた両者…、来年はどんな年になるのでしょうか。

お正月を間近に控え、各地で新春の準備が進められています。

神戸市の生田神社では27日、お正月に飾る「杉盛り」が作られました。

生田神社ではかつて大雨で松の木が倒れ神殿が被害を受けたという言い伝えから、お正月には門松ではなく、杉の枝で作る「杉盛り」を飾ります。

高さ3.5ｍの柱に2000本の杉の枝を差し、新年の五穀豊穣を祈ってススキの穂を飾り、「杉盛り」が出来上がりました。

生田神社には三が日で約150万人が訪れる見込みで、「杉盛り」は１月15日まで飾られます。

「日本一」を掲げる餅づくり。
何が日本一かと言うと…作るペースです。

神戸市東灘区の「コープこうべ」の工場では、職員やアルバイト約230人が総出で、１時間に６万個のペースで餅を作り続けます。

大晦日までの６日間だけで作られる餅の数は約620万個、重さは310トンにものぼります。

積み上げると富士山の約41倍の高さになるということです。