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【岐阜】

古屋さん初入閣 拉致問題解決へ決意新た

入閣が決まり、首相官邸への呼び込み連絡を受ける古屋さん=東京都千代田区で

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 二十六日発足した第二次安倍内閣で、当選八回目で入閣した自民党の古屋圭司衆院議員(60)=岐阜5区。新設された国土強靱(きょうじん)化担当相や拉致問題担当相などに就き、「身が引き締まる思い」と本紙などの取材に抱負を述べた。自民党県連は、政権奪回と合わせて二重の喜びとなった。

 古屋さんは午後五時五分、衆院議員会館内の東京事務所で、首相官邸への呼び込みの連絡を受けた。長年、取り組んできた拉致問題に加え、党の目玉政策の国土強靱化担当、親子二代にわたっての国家公安委員長、防災担当と四つの重責を担う。

 四日ほど前、安倍首相から「ちょっと盛りだくさんだから、地元の選挙区には戻りにくいけど覚悟してね」と冗談めかして内示を受けていた。国土強靱化の事業は、十年間で二百兆円をつぎ込んで将来の災害に備える。他党からは無駄な公共事業の復活との批判もあるが、「被害を最小限に食い止めるのは国家の責務だ」と反論。ライフワークの拉致問題では、二十五日に拉致被害者の家族らと会食し「金正恩体制に代わり、大きく進展する可能性がある。オール政府で取り組む」と決意を新たにした。

 一方、自民党県連の猫田孝幹事長は、整備促進を目指す東海環状自動車道西回りルートなどを例に挙げ「(国に)要望を言いやすくなり、地元にとってもありがたい」。第二次安倍内閣には「派閥に関係なく、専門的な人材を配した重厚な布陣だ」と期待した。

 古屋さんは一九九〇年の衆院選で初当選。前回の二〇〇九年は民主党候補に小選挙区で敗れ比例復活したが、今回は雪辱。これまでに経済産業副大臣などを務めた。

 (多園尚樹、藤沢有哉)

◆地元関係者ら期待や要望

 古屋さんの自宅のある恵那市では、妻の弓子さん(56)と後援会幹部、可知義明市長、市議ら三十人が同市長島町の古屋さんの事務所に集まり、大臣就任を祝った。

古屋さんの大臣就任を祝い、万歳をする妻の弓子さん(中央)ら=恵那市長島町で

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 弓子さんは「うれしいというより責任の重さを感じる」。地元の商工会議所副会頭で後援会長の山本好作さん(63)は「市民としてもこの上ない喜び。国のために頑張ってもらいたい」と期待。可知市長は「満を持しての入閣で、地元待望の大臣誕生は大変うれしい」と話した。

 また、多治見市の古川雅典市長は取材に「東濃から国政の中枢に送り出すことができた。地方主権をさらに進めてほしい」と要望。「拉致問題に昔から携わっているので、北朝鮮への影響力は格段に違うはず」と述べた。

 (田中富隆)

 

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