志摩市商工会などでつくる志摩１００年構想実行委員会（柴原行正代表）は２７日、同市を拠点にした社会人サッカーチーム「ＦＣ．伊勢志摩」を来年３月に設立し、春に県サッカー２部リーグに参入すると発表した。１０年後にＪリーグ入りを目指しており、監督にはＪリーグで活躍した四日市中央工業出身の中田一三氏（３９）が就任する見通しだ。

　実行委員会によると、クラブアドバイザーに四中工のチームメートで元Ｊリーガーの小倉隆史氏（３９）、名誉監督に元四中工監督の城雄士氏（７２）が就く。チームは今年度、県１部リーグに在籍したピクシーＢＣを引き継ぎ、選手は総勢２０人を予定。来年１月１４日に同市浜島町の合歓の郷スポーツスタジアムで行うトライアウトで新加入選手を獲得する。

　クラブは、日本サッカー協会のＪリーグ１００年構想と、市が推進する里海創生とを重ね合わせ、スポーツを通じて（１）自然（２）まちづくり（３）人づくり−−の三つの貢献を理念・目的に掲げる。

　記者会見で中田氏は「指導者として時間をかけ、じっくりと育てていきたい」と意欲を示した。城氏は「スポーツを中心にしたまちづくりで、志摩の活性化は間違いない」と話した。同席した大口秀和市長は「市民が一体となることができありがたい」と歓迎した。【林一茂】

〔三重版〕