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'12/12/29

広島市初のPFI事業者決定



 広島市は28日、民間資本を活用するPFI方式で建て替える市営吉島住宅(中区吉島新町)で、事業者を「NIPPO」(東京)を代表とするグループに決定したと発表した。市がPFIを導入するのは初めて。2013年度に着工し、16年度の完成を目指す。

 グループは、NIPPOや大旗連合建築設計(広島市中区)など計7社で構成。2グループが総合評価の入札に応じ、有識者でつくる選定委員会がNIPPOなどのグループを選んだ。

 事業計画では、現在7区画に計20棟228戸ある住宅を、3区画の3棟計200戸に集約する。3棟はいずれも7階建てにする。うち30戸は室内の段差をなくすなど高齢者向けにする。

 残る4区画(計5100平方メートル)は、同グループが市から土地を購入。宅地分譲地にしたり、薬局、クリニックを備えた複合施設を建てたりする。

 同グループは市営住宅の整備費22億8500万円、4区画の土地購入費7億4400万円で落札した。

 PFIは公共施設の設計や建設、運営などを一括で民間業者に委託する手法。資材の調達などで民間のノウハウを生かし、コストカットできる利点がある。市住宅政策課は、市主体で建て替える場合に比べ13〜14%の事業費削減を見込む。

 吉島住宅は1952〜56年に建設し、現在は164世帯が入居。市は1月上旬にも、同グループと仮契約を結ぶ。




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