石原慎太郎・憂国のエトランジェ

★遂に石原慎太郎氏の初の評論選集が発売されます。選集は産経新聞創刊80周年と雑誌正論創刊40周年を記念今秋（10月31日発売　第一回配本）より来夏にかけ、産経新聞出版より全8巻の刊行です。第１巻【政治との格闘】と第２巻【「ＮО」と言える日本】のみ同時発売です。以降は一巻ずつ来夏にかけて刊行されます。とっても楽しみにしています！

時代と闘い続けて来た石原慎太郎氏の軌跡を辿る。上記の写真下は東京サンケイスポーツ創刊50周年を記念して12月13日に発売される、『長嶋茂雄ドリーム・トレジャーズ・ブック』です。

　石原慎太郎と長嶋茂雄というと、戦後日本の正しく輝く太陽であり巨星！驚愕すべきことに、石原慎太郎氏は今もまだリタイアしてはいない。80歳になられましたが我が日本の心臓部であり頭脳部でもある首都東京の都知事です。石原氏も長嶋氏も昭和一桁生まれで、あの大きな戦争中、そして敗戦後は少年時代。私の父はこの両氏をまるで同志のような眼差しで応援、支持していました。多くを語らない方でしたが眼差しや幼い私に聞かせてくださった言葉の数々が、時を経る中で次第に重く感じられるようになっています。私の両親はもう他界してしまいましたが、あの青嵐会の幹事長だった石原慎太郎氏。あの若き青年たちを石原氏の言葉で追うだけでも生きることの意義を思考へと向かわせてくださる力がある。今も独特の突き抜けた感性は衰え知らずの健在ぶり。どうぞ、いつまでもお元気で！苛酷なことを願うのは、やはり石原氏以外に託せる政治家が見当たらない現状。道をつけてくだされば、その後に続く方々はおられます。石原慎太郎氏には国政復帰を切に願い、また長年多くの方が待望されている総理大臣になって頂く日をまだ諦めてはおりません！

　今では入手困難な石原氏の評論も含まれた全8巻の刊行が待ち遠しいです。既に書棚に並んでいる作品もあるのですが、今回の『石原愼太郎の思想と行為』というタイトルも良いです。福田和也氏も指摘されていたように、石原慎太郎論なるものが実に少なく、それは石原氏が生きぬく姿とその時々の作品や行動、すべてを捉えたうえでようやく何かが見えてくる。まあ、他に比較できる作家はおらず、石原慎太郎とは文学、作家、政治家云々というカテゴライズも軽く飛び越えてしまう。常々想うのは、やはり思想家に近く、文学的枠組みに於いても難解ながら、強いて云えばやはり実存主義文学、否、実存主義者、生の文学を今もまだこの先も、この混沌とする時代を生きぬき通すお姿から感じ考えてゆく、日本の、私たちの、父であり兄であり指導者として時代と闘い続けて頂きたい存在です。本当に心から敬意を表します！私たちも日本を守るために、共に闘ってゆかなくてはならないのだとも思います。

『石原愼太郎の思想と行為』 ★ 初の評論選集 全8巻

「内容紹介」

作家として、政治家として、そして東京都知事として、圧倒的な存在感を見せつける石原慎太郎。
半世紀以上にわたって時代の最前線を走り続けてきた彼の批評眼は、
常に日本人の心を揺さぶり、国家にとって真に肝心なことは何かを問うてきました。
そしてそれは、単なる評論に終わらず、自らの行動へとつながってきたのです。
産経新聞出版では、初の評論選集『石原愼太郎の思想と行為』を刊行致します。

ミリオンセラーとなった『「NO」と言える日本』『スパルタ教育』をはじめ、
回想録『国家なる幻影』、
ルポルタージュ『巷の神々』、
雑誌掲載の『非核の神話は消えた』
『君、国売り給うことなかれ』など
現在では読む機会の少ない論文も多数収録されています。
石原慎太郎の時代と闘い続けて来た軌跡をぜひこの機会に！！

●定価：本体各巻2,800円+税　●セット定価：本体22,400円+税
判型　菊判上製

○表紙カバーイラスト　石原延啓

【全巻構成（主な収録作品）】

第１巻　【政治との格闘】　ISBN978-4-8191-1178-2　C0395
「国家なる幻影(上)」(平成１１年、文藝春秋)
「非核の神話は消えた―防衛論における欺瞞」(昭和４５年、「諸君！」)
「君、国売り給うことなかれ―金権政治の虚妄を排す」(昭和４９年、「文藝春秋」)他

第２巻　【「ＮО」と言える日本】　ISBN978-4-8191-1179-9　C0395
「国家なる幻影（下）」(平成１１年、文藝春秋)
「『ＮＯ』と言える日本」(平成元年、米国で単著として刊行された英訳版の日本語オリジナル原稿を初収録)
「断固『ＮＯ』と言える日本」(平成２年、江藤淳共著、光文社)

第３巻　【教育の本質】　ISBN978-4-8191-1180-5　C0395
「スパルタ教育」(昭和４４年、光文社)
「真実の性教育」(昭和４６年、光文社)他

第４巻　【精神と肉体の哲学】　ISBN978-4-8191-1181-2　C0395
「法華経を生きる」(平成１０年、幻冬舎)
「老いてこそ人生」(平成１４年、幻冬舎)他

第５巻　【新宗教の黎明】　ISBN978-4-8191-1182-9　C0395
「巷の神々」(昭和４２年、サンケイ出版)

第６巻　【文士の肖像】　ISBN978-4-8191-1183-6　C0395
「三島由紀夫の日蝕」(平成２年、新潮社)
「文学への素朴な疑問」（昭和３２年、「新潮」)
「批評は芸術か？」（昭和３９年、「文學界」)他

第７巻　【同時代の群像】　ISBN978-4-8191-1184-3　C0395
「わが人生の時の人々」(平成７年、集英社)
「オンリー・イエスタデイ(平成２０年、幻冬舎)他

第８巻　【孤独なる戴冠】　ISBN978-4-8191-1185-0　C0395
「孤独なる戴冠」(昭和４１年、河出書房)
「価値紊乱者の光栄」（昭和３１年、「中央公論」）
「刺し殺せ―芸術家の行為について」（昭和34年、河出書房、「シンポジウム　発言」）他

●各巻500～600ページ
※タイトル・内容は一部変更になる場合があります。

お問い合わせ　産経新聞出版　Tel.03-3243-8374