企画記事
ゲームクリエイター/ゲーム業界著名人に聞いた「2012年の注目タイトル」と「2013年に向けてのメッセージ」。2012年版では100名以上のコメントを掲載
アークシステムワークス
ディレクター
井口屋タクミ
代表作：「ペルソナ４ ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」ASWサイドディレクター 「アルカナハート３」 家庭用総合ディレクタータイトル名：ブレイブリーデフォルト
ハード：ニンテンドー3DS
ブレイブ＆デフォルトのシステム、本当に素晴らしいと思いました。
スクウェアエニックスさんのタイトルは正直言いまして、いままで敬遠していた所がありました。判官贔屓といいますか、マイナーから発掘を是とする中二病ゲーマーの悪癖と言いますか。
申し訳ありませんでした、の一言です。わかりやすく戦略性のあるバトルと、組合せ豊富なキャラクターカスタムがシンプルに面白いです。テンポよく発生するイベントボス戦と、ついつい覚えて先を見たくなるアビリティ、「バトル」と「成長」のモチベーションサイクルが見事にマッチしていますね。
イデアちゃんが可愛いのもいいと思います！
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
TVドラマ：孤独のグルメ
イイ歳した中年のオジサンが一人で飯を食う。ただ、それだけの事にどうしてこんなに心が惹かれるのか。
原作は90年代に雑誌「週刊SPA！」で連載していた知る人ぞ知るコミック。2000年代に入って、その独特な台詞回しとキャラクター性からネットで盛り上がり、ブレイクした作品です。
熱心な原作ファンがいる作品のドラマ化は難しい所も多いと思うのですが、ドラマ版は「世界観が等しい完全オリジナルのエピソード」というスタイルだったのが、いいクッションになって原作ファンも納得の良作になったんだと思います。なによりも、主演の松重豊さん演じる五郎が、原作とは異なりつつも、独特な中年の持ち味を出していまして、それがとても素晴らしかったです！
どこにでもありそうな、それでいて堪らなく美味そうな一人飯は、深夜の空きっ腹には本当に残酷な仕打ちでした（笑）
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
すいません、今年は自分の事で手一杯の年でした。
しいて言うなら……そうですね、実妹がこの年末に出産なので気になってます。この少子化のご時世に3人目。独身でイイ歳になってしまった自分は、ますます肩身が狭いです！
いつの日か、甥っ子や姪っ子が自分のゲームを遊んでくれる日が来る事を願いつつ……。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
来年は弊社ことアークシステムワークスが創立25周年という事で行われる大会イベントに、ギルティギア、ブレイブルーに加えて、P4Uもエントリーさせていただく事が出来ました。これも格闘ゲームファン、ペルソナファンの皆様による温かいご支援の賜物です。
皆様のおかげでP4Uは、一回限りのコラボでは勿体ないタイトルにまで成長出来たと思っております。
そんな皆様の期待に応えたいという想いは、開発陣一同に強くありますので、これからも応援して頂ければ幸いです。
来年も色々あると思いますが、ご協力頂いている方々、作品ファンの皆様、そしてこれから遊んでくださるかもしれない未来のユーザー様の期待に添えるよう、頑張りたいと思います。
アークシステムワークス
ゼネラルディレクター
石渡太輔
代表作：GUILTY GEARシリーズ総合監督、BLAZBLUEシリーズ楽曲制作タイトル名：『ドラゴンズクラウン』
ハード： PlayStation 3/PlayStation Vita
ごめんなさい、完全に発売前作品の話題で申し訳ない。
ただ、これが発表された時の興奮が、テンションとしては今年一番だったんですね。
単純にこの手のアクションRPGは、僕の学生時分に仲間内で大流行したんですよ。
その時「こんなゲームがあったらなぁ」と思い描いていた妄想がそのまま形になっているような、そんな見た目の印象でした。
今時言うのかわかりませんが、まさに超美麗です。
近年は見た目でゲームを欲しがることがほとんどありませんでした。
いわゆる洋ゲーの世界構築とリアリスティックな表現手法、技術は「体感的」という部分で秀逸で、ビジュアルもゲーム性も平均水準がすんげぇ底上げされており、ハズレのほうが少ない。
そんな飽食の時代だからこそ、息を飲むようなグラフィックというものは売りの決定打にならない時代だなぁと感じていました。
そこに来てドラゴンズクラウンの、まるでワンショットが完成された絵画のような魅力。
２Ｄならではの作家性が煮詰まれたイメージ画面は、信念やら執念やら、怨念のようなものまで感じられます。
久しぶりに一点突破の攻撃力で僕の物欲は激しく揺さぶられました。
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
今年もズバリ、ソーシャルゲームでしょう。
と言いたいところですが、個人的には電子書籍ですね。
正直、Kindle Paperwhiteの需要ってどうなの？と思ってました。
僕はアナログ派ですし、スマホで似たようなことが出来ればそれで良くない？って。
しかし発売間もなく、電車や駅のベンチなどでそれを手にしている人が多数目撃されるじゃありませんか！読書は未だに新たな形体で時代にあった進化を模索しているし、読書好きも「紙が一番だ」という結論で落ち着いているわけではないのだなぁ、と思いました。
今後この分野が円熟してくれば、本屋が無くなるかもしれない…。
そんなバカなと思っても、需要次第で文化なんてあっさり消えます。
と想像すると、我々は今、重要なパラダイムシフトを見ているのかもしれません。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
アーノルド・シュワルツェネッガー。
もう、とにかく好きだから。
語感とか最高です。
スクリーン復帰に興奮。
はっきり言って、エイリアンVSプレデターとかって、三位決定戦じゃないですか？
負け犬どもの映画ですよ。
僕が見たいのは、それらを倒した「シュワルツェネッガーVSシガニー・ウィーバー」これこそ頂上決戦です。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
抱負ですか…。
「うぉ〜、やってやんよ！」です。
最近毎日こんなん叫んでます。
歳相応の目的意識とか、時代を読み取とってとか、そういう余裕が無い昨今です。
そんなの叫んで今何やってんの？ってところは、えーと、察してください。
「日本人の美徳は察しと思いやり」だとアニメで教わりました。
アークシステムワークス
プロデューサー
森 利道
代表作：BLAZBLUEシリーズタイトル名：魔法使いの夜
ハード：PC
ある意味衝撃でした。
ノベルゲーでここまで出来るのか・・・と感心してしまいました。
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Qです。僕個人はとても楽しめました。
クオリティが圧倒的だったので、一回目はただ楽しむため、二回目、三回目は細部まで意識して鑑賞しました。
エヴァンゲリオンは一時期オタク関連から離れていた僕を引き戻した作品なので、思い入れは相当大きいです。特に、小学生の時に読んだ「サイバーコミックス」と言う雑誌に山下いくとさんが描かれた「ダークウィスパー」と言う作品に物凄い衝撃を受けた記憶があります。
ゲーム関連では面白い作品は多かったですが、正直「これだ！！！」と、言うのが無かったと思います。
でも・・・うちのスタッフは「森」に行ったままなかなか帰ってきません。。。
アニメでは・・・中二病でも恋がしたい！にはまりすぎました。あとソードアート・オンラインです。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
今年は庵野監督！・・・続編お待ちしております！！！と、置いといて・・・
作品好きと言うことで小島秀夫監督です。
メタルギアの展開等、とても面白い仕掛けをしているのでとても参考になります。正直に憧れの方なので応援していると言う気持ちもあると思いますが。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
来年アークシステムワークスは２５周年を迎えます。
それに合わせＧＧ・ＢＢ・Ｐ４Ｕの全国大会もありますし、別にも色々仕掛けていきたいと思いますので、よろしくお願いします！！
IO Interactive
ゲームディレクター／クリエイティブディレクター
Tore Blystad
代表作：ヒットマン アブソリューション (2012、ゲームディレクター／アートディレクター ) ※日本では2013年1月24日発売ヒットマン ブラッドマネー (2006、アートディレクター／レベルデザイナー)
ヒットマン コントラクト (2004、レベルデザイナー)
Anarchy: Online (リードアーティスト／アートディレクター)
タイトル名：Dear Esther
ハード：PC （Steam）
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
『ダークナイト ライジング』
このシリーズに一貫しているスタイルや、ビルの一面に美しいポスターを貼ったりといったキャンペーンが、バットマンというシンボルにぴったり合致していたと思います。非常に感動しました。クリストファー・ノーランはぶれることがなく、とてもクリエイティブな監督ですね。彼はここ10年のエンターテインメント業界に大きな衝撃を与えたと思います。
The Dark Knight Rises.
For the consistent style of the series and beautiful poster campaign with buildings shaped to the Batman symbol, very inspiring. Christopher Nolan is a very consistent and creative director that has had a big impact on the entertainment landscape in the last 10 years.
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
小島秀夫
最近の2タイトル（3タイトル？）に関して、彼はとてもアクティブでしたよね。「メタルギア」シリーズにはどれも大きな感動があり、彼は常に多くのアイディアを持っているので、彼が何をするのか楽しみですし、注目しています。
Hideo Kojima
He has been very active with the 2 (3?) new titles. The Metal Gear series have always been a great inspiration and it is with joy that I see that he is back with even more ideas than before.
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
日本のみなさんが『ヒットマン アブソリューション』をどう感じるか、非常に楽しみです。私は大の日本ゲームファンなので、多くの日本人ユーザーにこの作品を楽しんでもらえたら嬉しいです。
来年は『ヒットマン アブソリューション』での経験を活かし、新しいゲームを作れたら嬉しいですね。革新的な何かを生み出したいという願いはありますが、過去からもきちんと学び、新しい作品に活かしていきたいと思います。
We are looking forward to see how the Japanese gamers like Hitman: Absolution. I'm a big fan of Japanese games, and I hope that there will be many players in Japan that will enjoy our game.
I would love to make a new game based on all the learnings from Hitman: Absolution. It is important to be able to learn from the past and combine that with the desire to make something new and innovative.
アルケミスト
代表取締役
浦野重信
代表作：モデル☆おしゃれオーデション シリーズ ちび☆デビタイトル名：とびだせ どうぶつの森
ハード：ニンテンドー3DS
かわいい姿で全体的に凄い処理をしています。街を歩くだけで技術的な凄さで驚きますが、それを感じさせない任天堂の丁寧なつくりに感動です。
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
ヱヴァンゲリヲン新劇場版: Q
当然、広げていた風呂敷をたたむべきタイミングの今作品であると信じていたのだが、全く予想を裏切られる展開。ある意味、観客を無視した手法とも言えるが、今後の展開に期待せざるを得ない。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
ダンサー TAKAHIRO
マドンナのツアー参加やNewsWeek「世界が尊敬する日本人１００人」に選ばれるなど凄いプロダンサーだが、実は、アキバ系の人なので、今後はこちら側の業界でも活躍して欲しいです。「ひぐらしのなく頃に」「シュタインズゲート」などが大好きなのは嬉しい。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
ギャルゲー業界は、大変な過渡期になっています。コンシューマの会社で継続的にゲームを出している会社は数えるほどになってしまいました。業界の火を消さないように、今年もできるだけギャルゲーを出していき、まだまだ僕らの業界は萌えてます！という事を世間に見せていきたいと思っていますので、4Gamer読者の皆さん応援よろしくお願いします。
アルヴィオン
ディレクター
平木是会
代表作：マリシアス、マリシアスリバースタイトル名：「風ノ旅ビト」
ハード：PlayStation 3
今年は仕事に追われてしまい、残念ながらあまりゲームに触れることが出来ない１年だったのですが、その中でもthatgamecompanyの「風ノ旅ビト」が印象に残っています。
このスタジオのタイトルは動かしているだけで気持ちいいですし、ビジュアルも他にはない絵作りがされていて、他人がプレイしているのを見ているだけでも楽しい素晴らしいタイトルだと思います。
あと、このタイトルのオンラインプレイのスタイル、マッチングを行なわず相手が誰かわからない中でアクションでゆる〜いコミニケーションをとっていく形も、一般的なゲームのネットワークプレイとは違う部分が前面に出ていて、とても印象的でした。
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
海外ドラマ「THE WALKING DEAD」
現在シーズン３が放映されているのですが、内容的にほぼ毎回が重く、救いの無い話の連続です。
ただ、時折出てくるかすかな事態の好転、そしてそれが崩れていく無情さ…この流れの中で必死にあがいている登場人物達には引き込まれるものがあります。
このような状況に置かれたら、自分はどうするのだろう…そんな想像を掻き立ててくれる魅力のあるドラマで、続きが気になって仕方がありません。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
フロムソフトウェアの「宮崎英高」さん、「渋谷知広」さん
業界の一員としての視点ではなく、純粋に前作でドハマリさせていただいた１ユーザー視点から、「DARK SOULS II」をどのように仕上げられて、今回はどんな試練！？を作り上げられていくのか、今から期待＆注目しています。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
2012年はPSVitaで「マリシアスリバース」をリリースすることができました。
まだ手に取られていない方は、PSストアにて絶賛配信中ですので、遊んでみてください！
来年はこれまで作ってきた中で色々考えていていたものを、組み立てていきたいと思っています。
他のクリエイターの方々の活躍から様々な刺激をいただきつつ頑張っていきますので、PS3「マリシアス」、PSVita「マリシアスリバース」ともども、これからもよろしくお願いいたします！
インデックス
ディレクター/チーフコンポーザー
目黒将司
代表作：『ペルソナ2 罰』（ディレクター） 『ペルソナ４ ザ・ゴールデン』（コンポーザー）タイトル名：GRAVITY DAZE/重力的眩暈：上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動
ハード：PlayStation Vita
多くの方々が2012年のゲームとして挙げられていると思いますが、私もクリアするまでじっくりプレイさせていただきました。
『重量操作』の斬新なシステムは私が語るのも今更なのですが、宇宙空間ものの操作感ともまた違った独特の感覚が脳に染みてきて、ひとしきりプレイをしてからPCに向かうとウィンドウを重量操作させようとして困ったり、階段をのぼっていると体が勝手に後ろに引っ張られて危なかったりと不思議な感覚続出でした。
もちろんシステムだけではなく、ゲームバランスもやり込み要素もとても練られていてすごく丁寧に作られているのが伝わってきますし、2D、3Dどちらも独特な表現方法を使いつつもクオリティの高さがハッキリとわかり、様々な面で今後のVITAでの開発目標になるのではないかと感じました。
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
『アニメロサマーライブ2012』
2008年からほぼ毎年『ペルソナミュージックライブ』というペルソナシリーズの音楽を演奏するワンマンライブを開催させていただいておりますが、2012年はいくつかのライブイベントにペルソナミュージックバンドとして参加させていただきました。
『アニサマ』もその一つなのですが、歴史ある大規模ライブイベントでしかもアニソンイベントに元がゲームミュージックのバンドが参加というアウェー感を恐れていたのですがファンの皆様に暖かく迎えていただき感動しました。
なにより驚いたのは、ファンの皆様がイベントそのものを大切にしていて、１日を通してアーティストと常に一体となっていることでした。
正直ペルソナバンドだけは少し浮いてたのですが（笑）、この"イベントを通じての一体感"にファンとアーティストと運営が長年に渡って築き上げた『文化』を感じました。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
ペルソナ4のアニメ音楽を担当させていただいたおかげでアニメ業界の方々だけでなく、ゲーム業界に軸足を置きつつアニメの世界でも活躍されている方々にも沢山お会いさせていただきました。
特に１人を挙げることが難しく、ざっくりと『そういった方々』を注目させていただきましたが、彼らのバイタリティには驚かされるものがありましたし、その活躍でアニメとゲームだけでなく様々なジャンルの垣根が無くなってきていると感じました。
これがどんどん進んで、ゲーム業界がエンターテインメント業界と一体となって盛り上がっていけたらいいですね。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
2012年はペルソナ4を通じて格闘ゲームからアニメまで様々なジャンルに挑戦させていただきました。
2013年はその経験を生かしてペルソナシリーズだけでなく、まだ発表できないタイトルなどなど幅広くがんばりたいと思います。
それから弊社のサウンドスタッフの若い衆もどんどん実力をつけてきていますのでそちらもぜひご期待ください！
あと、広報から書けって言われたので…、ペルソナミュージックライブのDVD発売してるよ！
インデックス
ディレクター
山井一千
代表作：デビルサマナー葛葉ライドウシリーズ、真・女神転生IVすみません！ 今年は忙殺されてゲームをまったくプレイできておりません！
ちなみに僕のゲーム仕様の教科書は、オールタイム、「スーパーマリオブラザーズ」と「メトロイド」と「レイジレーサー」です！
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
今年も、「仁義なき戦い」シリーズを越える作品には出会えませんでした。
次点で、NHKの「ドラマ１０」枠のテレビドラマは、安定のデキだと思いました。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
iPS細胞の臨床手術に成功したと「言い張った」、森口尚史さんです。
マスコミの怖さを実感しました。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
2013年は、いよいよ真・女神転生IVが発売される年です。苦節うん年……（略）、皆さまをお待たせしてしまって本当にすみません。携帯ゲーム機用ソフトの常識をひっくり返す「ド本気」のボリュームを詰め込みました。
他のゲームソフトに比べ、ちょっぴりハードでビターな内容ですが（笑）、初めてシリーズをプレイされる方も安心してプレイできるような、そんな間口の広いゲームシステムを組んでいます。もちろん、間口は広いですが、奥もしっかり深いのでご安心ください。
是非、皆さまにプレイしていただけたらと思います。よろしくお願いします！
Valhalla Game Studios
代表取締役 最高技術責任者（CTO）
板垣伴信
代表作：「DEAD OR ALIVE1〜4」「NINJA GAIDEN1〜2」
「DEAD OR ALIVE Xtreme1〜2」
「NINJA GAIDEN Dragon Sword」
タイトル名：地球防衛軍3 PORTABLE
ハード：PlayStaion Vita
まあ大ファンなので。理由もなにも・・・（笑）。家族三人でCO-OPを楽しみました。
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
モスクワのボリショイ劇場でバレエ「白鳥の湖」を見て、はからずも泣いてしまいました。バレエとは一切関係を持たぬ人生を送ってきましたが、また一つの巨大な感動を頂きましたので、今後の創作の糧にしたいと思います。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
自分「板垣伴信」です。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
胆識を持ち、やると決めたことをやり抜きます。ファンの皆様には変わらぬご声援をお願いいたします。
エクサム
ディレクター
林 和磨
代表作：「すっごい！ アルカナハート２」「アルカナハート３」「アクアパッツァ」「アルカナハート３ LOVEMAX!!!!!」タイトル名：アンチャーテッド −砂漠に眠るアトランティス−
ハード：PlayStation 3
まるで映画をプレイするかのような感じが印象的なゲームで、このシリーズは「砂漠に眠るアトランティス」が初めてのプレイだったのですが、シリーズをさかのぼって購入し、全てクリアしてしまうほどハマりました。
このゲームで一番驚いたのは、謎解きの際に、しばらくするとヒントが聞けるようになるのですが、さらにそのまましばらく待つと、謎解きをクリアしたことにして、先に進めるようになります。
「ヒントを聞かない」もしくは、「ヒントを聞く」あるいは、「クリアしたことにして先に進める」、いずれかの選択をプレイヤに委ねているのですが、世界的にヒットしているゲームがこのような仕様を採用しているということに、作り手として色々と考えさせられました。
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
格闘ゲームの制作に携わるようになってからは、新しい仮面ライダーが始まるたびにチェックするようにしているのですが、最新の仮面ライダーである「仮面ライダーウィザード」の変身シーンがすごくて、感心してしまいました。変身するときに流れるボイスというか歌がすごい！ 「仮面ライダーオーズ」のときもすごいと思っていたのですが、今度のもなかなかすごかった。
耳に残り、子供たちもマネしたくなるような、最初は「え？」と思ったのですが、毎回聞いているうちにだんだんカッコよく感じてきて、毎回聞いても飽きない、むしろ「待ってました！」という感じ、いわゆるお約束というやつで、すっかり病みつきになってしまいました。ちょっと文章では上手く表現できませんが、気になる方はぜひ一度チェックを。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
特定の1人の人物という訳ではないのですが、今年はファンの方たちに直接ふれる機会が多くて、大変刺激になりましたし、励みにもなりました。
あるファンの方から「アルカナハート」をもっと盛り上げていきたいので、協力してほしいというお話をいただいたことをきっかけに、今年は色々なかたちでファンの方たちと一緒に「アルカナハート」を盛り上げることができました。また、そのファンの方たちの熱い想いが、最新作の「アルカナハート３ LOVEMAX!!!!!」にもつながっていると思っています。これからも皆さんの期待に答えられるようがんばりますので応援お願いします。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
来年はいよいよ最新作「アルカナハート３ LOVEMAX!!!!!」が稼動します。「アルカナハート」と「まほうのエプロン」とのコラボ企画や、新たなグッズ、イベントなども計画して、今年以上に盛り上げていきたいと思っています。来年も「アルカナハート」をよろしくお願いします。
エクスペリエンス
代表取締役・プロデューサー
千頭 元
代表作：デモンゲイズ 円卓の生徒 迷宮クロスブラッド WizardryXTH1.2 GENERATION XTH1.2.3興味のあるゲームは色々とありましたが、今年は大変忙しく深くゲームを遊ぶ時間が取れませんでしたのでコレだと言えるゲームはありませんでした。
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
D・K画集 flower でしょうか。以前から好きなニーア等の絵を描かれていたイラストレーターさんの画集です。特に描きおろしイラストが好きで静かで洗練された中にある奥行きや妖しい魅力に惹かれています。
その他、2012年の作品ではありませんが、ユーザーの方に進められて全話みたアニメでゼーガペインでしょうか。最初は仕事の絡みもあって見始めましたがストーリー（設定）に惹かれて最後まで観てしまいました。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
個人に限定出来ないのですが中小のゲーム会社の社長さん達でしょうか。2012年は動向が非常に読み辛い状況でした。どのような対応をし、先はどのように考えているのかを興味深く注目し参考にさせて頂いておりました。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
年末のこの時期に、来年開発のタイトルについては決定していないものがあり悩んでいますが、来年も変わらずユーザーの方と近い距離での開発を心がけたいと思っています。1/24発売になりますVita新作DRPGデモンゲイズや久しぶりのPCとXbox360での新作としてハードなダンジョンRPGユーザーへ向けた剣の街の異邦人が発売予定です。まだ未決定ですが可能であれば円卓の生徒2の開発などダンジョンRPGの昇華に努めつつ、新たなジャンルへの挑戦も視野に入れて調整を行なっています。
ガスト
ディレクター
岡村佳人
代表作：アーシャのアトリエ、トトリのアトリエPlus、アーランドシリーズタイトル名：GRAVITY DAZE/重力的眩暈：上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動
ハード：PlayStation Vita
理由：久しぶりにSCEさんらしい、ハイセンスで魅力的な1stタイトルを見せていただきました。Vitaの特性を最大限活用したゲーム性に、魅力的なキャラクターがマッチした内容は正に日本のゲーム会社にしか生み出せないIPであると感じました。
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
ダークナイト ライジング
理由：突っ込み所はあると思います。ですが、そんなのどうでもいいくらいのパワーと勢いを感じました。
また、クリエイターとしてあそこまで評価されたダークナイトの続編を作ろうとした心意気に自分も励まされました。私も、トリロジーをきっちり終わらせたいと思います。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
nine inch nailsのトレント・レズナー氏。
『Call of Duty: Black Ops 2』のテーマソングを担当したことが非常に新鮮でした。自身の音楽性を損なわず、それでいてCoDの今回のストーリーにも非常に親和性の高い音楽を完成させていた点は、ガストとしても今後のサウンドを様々な歌い手さんに協力していただいて表現していきたいという野望があるので、ぜひ参考にしたいと考えています。
ちなみに、NINのThe Perfect DrugのPVも非常にセンスが良くてお勧めです。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
環境も変わりつつあり対応に追われる毎日ですが、ガストらしさは今まで以上に、ユーザーの皆さんを驚かせる展開を常に探し続けますのでご期待ください。アトリエシリーズももちろん来年も展開していきます。毎年アトリエを出し続けないとガストは死んでしまいますので！
「アーシャのアトリエ〜黄昏の大地の錬金術士〜」（PS3） (C)GUST CO., LTD. 2012 |
「トトリのアトリエ Plus 〜アーランドの錬金術士 2〜」（PS Vita） (C)GUST CO.,LTD. 2012 All rights reserved. |
カプコン
プロデューサー
綾野智章
代表作：スーパーストリートファイターIVアーケードエディションストリートファイター X 鉄拳
タイトル名：ガンスリンガー ストラトス
ハード：アーケード
２丁拳銃を模した合体コントローラーや専用大型筐体での商品展開など、ゲーム的にも注目していたのですが、最も衝撃だったのはそのプロモーション手法です。
プロゲーマーを露出させた積極的な広報活動、賞金総額1000万円を目指して行われる大規模公式大会は、私がやりたいなと思っていたことです。実現する難しさがわかるだけに、門井プロデューサーの手腕を感じずにはいられません。（賞金付きの大会は、予算や大会運営レギュレーションはもちろん、法的な問題も絡んできますからね…）きっと社内での根回しも、相当なものだったと予想します。
私自身がストリートファイターシリーズをプロデュースしていることもあって、対戦型ゲームの研究はジャンルを問わず全て行なっています。ガンスリンガー ストラトスは「格闘」というジャンルではないもの、非常に対戦型のゲームというのを研究されているんだなあと、今更ながら感じました。残念ながらまだ門井さんにはお会いしたことはないのですが、機会があれば是非飲んでみたいですね。もしもそこで専用大型筐体についての魅力に目覚めてしまったら…ストリートファイターVは、感圧式の大型筐体でリリースしてしまうかもしれませんね（笑）
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
電子書籍です。流行る流行ると言われていてなかなか芽がでない電子書籍市場ですが、日本でもKindleが発売されましたし、iPad miniやNexus 7も登場しました。流行する土壌は整いつつあります。来年以降はハードウェア的な熟成だけでなく、コンテンツの充実やサービス向上が期待できます。HuluやU-NEXTなどに代表される動画コンテンツはオンデマンドサービスが充実してますよね？なのに書籍だけはそのようなサービスは少ないと思うんです。素人考えで恐縮ですが、動画よりよっぽど展開しやすいと思うんですよ。
私は割りと本を読む方なのですが、月額定額制の本読み放題であれば是非利用してみたいと思っています。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
主に格ゲーでのプロゲーマー達です。具体的に「誰が」というわけではなく彼ら全員が注目に値します。
2011年からゲーマーのプロ化というムーブメントはありました。しかし今年は「単なるゲームが上手い人」にとどまらない活躍を見せてくれました。ゲームショーなどのイベントに参加し場を盛り上げてくれたり、書籍を発売したり、自主的な動画放送など多岐に渡ります。
当初、格ゲーの苛烈な競技化や、ゲームをプレイすることを生業とする人たちが登場することについて戸惑いは有りましたが、今は少しでも彼らに活躍の場が提供できるよう、少なからず尽力していきたいと思います。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
ヴァンパイアハンターとヴァンパイアセイヴァーの２本が楽しめます！さらに充実したネットワーク対戦も可能です！90年代にヴァンパイアでブイブイいわせてた皆さん、ご自宅で思う存分対戦が楽しめる時代がやって来ましたよ！
2013年も格闘ゲームをもり上げるため精一杯がんばりますので、応援の程よろしくおねがいします。
カプコン
プロデューサー
江城元秀
代表作：ＤｍＣ Ｄｅｖｉｌ Ｍａｙ Ｃｒｙ、逆転裁判５、逆転検事シリーズなどタイトル名：機動戦士ガンダム バトルオペレーション
ハード：PlayStation 3
据置コンシューマハードにおいて、基本無料のアイテム課金という挑戦的なシステムでリリースされた事で、新たなビジネスモデルの可能性を提示されたと思います。僕自身も連日のようにプレイするほどハマっています（笑）。
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
劇団スーパー・エキセントリック・シアターさんが公演された「上海ローズ」というお芝居です。
久しぶりに生のお芝居を観劇させて頂いたのですが、三宅裕司さんと小倉久寛さんとの掛け合いはもちろん、歌あり笑いありアクションあり、そしてドラマを通したメッセージもしっかりとあって、まさに総合エンターテインメントと呼ぶに相応しい本当に素晴らしい作品でした。エンターテインメント業界に関わる身として、大変に勉強になりました。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
「志倉千代丸」さんです。直接お会いした事はないのですが、とあるＴＶ番組で密着取材を受けておられたのを拝見し、ゲーム制作はもちろん、経営者でもあり、作詞、作曲、プロデュースまでされる非常にユニークかつ多彩な才能を持っておられる方だなと思いました。幅広い交友関係も持っていらっしゃるようなので、いつか直接お話し出来る機会があればいいなと思っています。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
２０１３年は、１月１７日に「ＤｍＣ Ｄｅｖｉｌ Ｍａｙ Ｃｒｙ」を発売させて頂きます。現在、体験版も配信しておりますので、是非年末年始のお休みにダウンロードして頂いて、生まれ変わったスタイリッシュアクションを体験して頂けたらと思います。また、現在鋭意制作中の「逆転裁判５」に関しても、どんどん新情報をお出しして行きたいと思っておりますので、是非ご注目頂けたらと思います。そして、スマートフォンへ向けた新しいチャレンジもして行きたいと思っておりますので、２０１３年もどうぞよろしくお願い致します！！
「逆転裁判5」（3DS） (C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. |
カプコン
プロデューサー
小林裕幸
代表作：「戦国ＢＡＳＡＲＡ」シリーズ、「ドラゴンズドグマ」シリーズ、「バイオハザード６」などタイトル名：「Ｎｅｗスーパーマリオブラザーズ2」
ハード：ニンテンドー3DS
単純にシリーズのファンということと「２」の内容に楽しさを感じました。
＜質問2＞2012年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
映画「ダークナイト ライジング」
前回の「ダークナイト」が最高傑作！と思っていたのですが、それを超えるシリーズ完結編でした。
期待の２倍ぐらい上を行く作品でした。
＜質問3＞2012年に，個人的に注目した（している）人物
アン・ハサウェイ（女優）
好きな女優さんで今年も映画「ダークナイト ライジング」「レ・ミゼラブル」で活躍されていて様々な役の演技が良かったです。
＜質問4＞2013年に向けての抱負，また4Gamer読者に向けてのメッセージ
２０１２年は完全新作の「ドラゴンズドグマ」、「戦国ＢＡＳＡＲＡ ＨＤコレクション」、シリーズのナンバリング最新作「バイオハザード６」と３タイトル発売しました。とてもいろいろありましたが２０１３年も「ドラゴンズドグマ：ダークアリズン」などタイトルが控えていますのでご期待下さい！
「戦国BASARA HD Collection」（PS3） (C)CAPCOM CO., LTD., 2012 ALL RIGHTS RESERVED. |
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