上関原発建設計画:「破砕帯あり危険」 反対グループ、県に見解求める /山口
毎日新聞 2012年12月28日 地方版
上関原発計画に反対する県民グループ「原発いらん!山口ネットワーク」(武重登美子代表)のメンバーが27日、中国電力が出した公有水面の埋め立て免許の延長申請に関し、県に見解を求めた。
メンバーは上関原発予定地1号炉の下に活断層に連動して動いた厚さ約8メートルの破砕帯があると指摘。「原子力規制委員会は『活断層に連動する断層についても原発の安全性が保てない可能性がある』としている。設置不許可の可能性もあり、土地利用計画が定まっていると言えないのでは」などとただした。
県側は「免許の延長申請と原子炉設置は法体系が異なる」と述べ、国のエネルギー基本計画の策定方針を見定める姿勢を強調した。
メンバーは延長申請に関し、県が中国電力に求めている説明内容を明らかにするよう求めたが、県側は「法人の不利益条件に該当する可能性もある」と拒否した。
〔山口東版〕