中国は厳しい銃規制で犯罪減少に効果=香港専門家が指摘
XINHUA.JP 12月25日(火)6時40分配信
【新華網】 中国と米国でほぼ同時期に小学校を標的とした襲撃事件が起きた。これをきっかけに、人々は両国が銃の規制について講じた異なる手段に注目している。
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20歳のアダム・ランザ容疑者が拳銃1丁と半自動小銃1丁を持ち、コネティカット州ニュータウンのサンディフック小学校で20人の子供と6人の大人を射殺。米国史上、最も重大な銃撃事件のひとつとなった。その数時間前、中国では36歳の男が包丁を手に河南省のある小学校に押し入って子供を切り付け、小学生23人と農民1人を負傷させた。
中国の襲撃事件では犯行に使われた道具は包丁やハンマーなどで、その結果は14日の米国の銃撃事件ほど重大ではなかった。中国香港城市大学の鄭宇碩教授は、「中国の厳しい銃規制の成果だ。一般市民は銃を手に入れることができない」と指摘している。
国連の推計では、中国の凶悪殺人率は米国の4分の1以下。鄭教授は「米国に比べて中国の武器規制の状況ははるかに良好だ。ただ、銃を手に入れようとすればその手段もある。闇市場で小型の武器が多数流通している」と指摘する。しかし鄭教授は同時に、「多少の代償を払って銃を不法に獲得しようとする人がいるが、そうしたがらない人間が多数を占める。なぜなら処罰が重いからだ。中国の厳しい銃管理は一定程度、暴力犯罪を減らしている」と分析した。
(翻訳 李継東/編集翻訳 恩田有紀)
最終更新:12月25日(火)6時40分