山口新聞 ふるさと創生へ 県民とともに

下関グリーンモール「釜山門」完成、除幕式
2011年8月21日(日)掲載
釜山門の下で除幕を喜ぶ(左から)許南植、中尾友昭両市長
「下関のリトルプサン」と呼ばれる下関市竹崎町のグリーンモール商店街入り口側の人工地盤上に、韓国風の楼門をイメージしたモニュメント「釜山門」が完成し、20日に現地で除幕式があった。下関と韓国・釜山市の姉妹都市締結35周年を記念して来関した許南植・釜山市長も出席してお披露目を祝った。

「下関駅にぎわいプロジェクト」の一環として下関市が約2600万円かけて既存アーチを全面改修する形で整備。高さ約5メートル、幅7・6メートルの鉄骨造りで、鮮やかな模様をあしらった赤色の丸柱2本が「釜山門」「GREEN MALL」の文字が書かれた瓦屋根部分を支えており、同商店街を訪れる観光客を迎える。

中尾友昭市長は「これを機に両国の交流を一層促進させ、小さな国際都市・下関として頑張る」、許市長は「両市の35年間の友情を記念する大きな贈り物。この門を契機に、より多くの釜山市民がここを訪れることを願う」と語った。

同日はグリーンモール商店街振興組合(柴田哲也理事長)と釜山市の国際市場繁栄会(金学永会長)の姉妹締結調印式が下関市竹崎町の下関ステーションホテルであり、経済や文化など多方面での交流促進を通して両団体の発展につなげることなどを確認した。

中尾、許両市長の立ち会いの下、柴田理事長と金会長が共同宣言文に調印し、握手を交わした。金会長は「友好交流とビジネス発展のため一緒に努力しよう」、柴田理事長は「国際市場に比べると小さな商店街だが互いの発展のために努めたい」とあいさつした。

国際市場は五つの大通りからなる釜山を代表する市場で、約2万5千平方メートルの面積に約1200店が衣類や雑貨、電子製品、家具のほか、若者向けの洋服やアクセサリーなどを扱う。

JR下関駅そばに位置するグリーンモール商店街は、焼肉店をはじめ韓国料理店や韓国の食材や雑貨を扱う店舗が軒を連ねている。4月には拠点施設「邦楽座別館」が開店した。
戻る
山口新聞ホームへ

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます。すべての著作権は山口新聞社に属します。
 Copyright(C)2008 Minato-Yamaguchi Co.,Ltd.
お問い合わせは電子メールyedit@minato-yamaguchi.co.jp