島原隆一は学生時代、女性を無理矢理犯しては自分のおもちゃとして弄び、飽きたら捨てるということを繰り返してただひたすら女性を食い物にする日々に明け暮れていた。
卒業後は倦怠期のようなものから女を食い物にすることを止め、特に定職に就くわけでもなく遊びふけって、ただ何となく日々を過ごしていた。
しかし、卒業して数年がたったある日、叔父が地方診療所の事務の仕事を隆一に紹介する。
嫌々ではあったが他にやる事もない隆一はそれを受ける事にした。
そうして、ある地方都市の小さな診療所に勤める事になった隆一は、そこでかつて学生時代に自分が犯し、おもちゃにする前に取り逃がした女、小日向彩華と再会する。
彩華はその診療所の看護師となっており、そこの跡取り息子と結婚し人妻になっていた。
名前も知らなかったことと、事件後彩華が転校したこともあり、隆一の事を覚えていない様子の彩華。
――おもしろい事になってきた。
昔のおもちゃを見つけ再び欲望に火がついた隆一は、一人顔を歪ませて不敵な笑みを浮かべた。
