「妖怪伝」で使うカード(札)は4種類


1.化け物札  左肩に数字が書かれている札。

 化け物はこのゲームの主役です。彼らはプレイヤー(あなた)に操られて対戦相手を攻撃、あるいは相手からの攻撃を防御する役割を負っています。


2.憑き物札  左肩に三日月マークが書かれている札。

 憑き物は化け物に取り憑くことで、妖力や特殊能力を拡張します。うまく利用すれば、化け物の力を実力以上に発揮させることができるでしょう。


3.助っ人札  左肩に火の玉マークが書かれている札。

 助っ人は文字通り、あなたの攻撃や防御の時に手札から呼び出せます。いずれも頼りになる特別な妖能力を発揮して、味方が有利になるように働きかけるのが役目です。


4.人間札   一行目に“召喚”とだけ書かれている札。

 スターターボックスに入っている「僧侶」または「行者」の二枚がそうです。戦闘には一切参加せず、ただ必要に応じて召喚値だけを提供する謎の人間です。


いずれの札も能力の全てが一番上に一行で書かれています。


1. 化け物札

 化け物札が持つ能力を、左から順に見てみましょう。

  丸囲みの数字‥‥‥妖カ(大きいほど強い)
  明朝体の文字‥‥‥特殊能カ(一覧表参照
  丸にお月さま‥‥‥憑き物マーク(書かれている数だけ憑き物札を憑けられる)
  小さい丸複数‥‥‥召喚値(色がついてたりついてなかったり)

 絵の下にあるのが、妖怪・変化の名称とそのローマ字表記、そして解説です。

 化け物札にはそれぞれ背景に色が敷いてありますが、これら4種類の色は妖怪たちの属性を表わしています。ゲームに直接関係するのは召喚に必要な“色”がなんであるか、だけですが、妖怪が棲んでいる場所によって色分けされていますので、それぞれの色には若干得意な分野などといった傾向があるのかも知れません。

 青色‥‥‥水にまつわる妖怪(海・河川・湖沼などに出現)

 緑色‥‥‥植物に関わる妖怪(森林に出現、あるいは木や草に関連)

 赤色‥‥‥火にまつわる妖怪(鬼・天狗を含む)

 黄色‥‥‥土にまつわる妖怪(建物や道具の変化も含む)


【妖 力】

 化け物札に描かれている妖怪・変化が持つ“攻撃力”であると同時に“防御力”でもあります。例えば妖力5ならば、相手にダメージ5を与えます。相手から受けたダメージが5以上だと、有無を言わさず墓場行き(捨て札)となります。


【特殊能カ】

 化け物札は大抵の場合、特殊能力を一つ持っています。特殊能力は主に【攻撃】フェイズや【防衛】フェイズに使用されますが、能力によっては〈倒札〉することでその効果を発揮することができるものもあります(例:召喚)。

 たまに2つ持っている化け物がおり、希に2つ以上持つ化け物もいるそうです。逆に一つも持っていない化け物もいます。

 いくつ持っていようが、1回の〈倒札〉で使える特殊能力は一つです。


【召喚値】

 化け物札が場に出てくるために必要な〈召喚〉の数を示しています。

 召喚値には、青、緑、赤、黄のいずれかの色がついているマークと、色のついていない白っぽいマークの、計5種類があります。これらのマークの数と種類が等しい、〈召喚(色)〉または〈召喚〉の特殊能力を持つ化け物札を〈倒札〉することで、手札から化け物札を場に出すことができるのです。

例:赤のマークが1つと無色が2つの化け物札の場合
  〈召喚赤〉を持つ化け物札1枚を必ず含む、〈召喚(色)〉または〈召喚〉を持つ化け物札3枚を〈倒札〉すればOKです。
  無色のマークは、どの色の〈召喚〉能力で代用してもかまわない、という意味です。




2. 憑き物札

憑き物札が持つ能力を、左から順に見てみましょう。

  丸にお月さま‥‥‥憑き物マーク
  明朝体の文字‥‥‥化け物札に提供する能カ(一覧表参照
  小さい丸複数‥‥‥召喚値(全て無色)

 絵の下にあるのが、妖怪・変化の名称とそのローマ字表記、そして解説です。

 憑き物札を場に出ている化け物札に憑ける(付ける)ことで、様々な能力を付加することができます。

 憑き物札を場に出すにあたって必要な召喚値は全て無色です。札の右肩に書かれている数さえそろえばOKです。


制 限:

〔1〕 憑き物札は、“丸にお月さま”の憑き物マークが描かれている化け物札にだけ憑けることができます。憑き物マークが1つにつき1枚の憑き物札を憑けられます。現状の札では同時に2枚憑けられる札が最大です。

〔2〕 一旦化け物札に取り憑いた憑き物札を、あなたの意志で自由に取り外すことはできません。

〔3〕 取り憑いている化け物札が墓場行きになったときは、憑き物札も一緒に墓場行きとなります。憑き物札だけが場に残ることはありません。

〔4〕 取り憑いていた化け物札が〈転生〉した場合は、憑き物札は墓場に残ったままで一緒に〈転生〉しません。


 既に憑いている憑き物札を、手札にある違う憑き物札と交換することができます。交換は【札出し】フェイズに行います。新たに場に出す憑き物札の召喚値は、通常と同様に必要です。取り外した憑き物札は手札に戻してください。



3. 助っ人札

 助っ人札が持つ能力を、左から順に見てみましょう。


  丸に燃える炎‥‥‥火の玉マーク
  明朝体の文字‥‥‥助っ人能カ(一覧表参照
  小さい丸複数‥‥‥召喚値(全て無色)

 絵の下にあるのが、妖怪の名称とそのローマ字表記、そして解説です。

 助っ人札は、場に出されたターンにだけ活躍して、能力を使うとすぐに墓場行きとなります。

 助っ人札には、場に出ている化け物札に一時的に取り憑くものや、単独で能力を発揮するものなど、それぞれの助っ人能力に特徴があります。

 助っ人札を場に出すにあたって必要な召喚値は原則として全て無色です。札の右肩に書かれている数さえそろえばOKです。中には場に出すための召喚値が必要ないものもあります(〈召喚〉能力を持つ助っ人札が自らの召喚値がいらないものの代表ですね)。



4. 人間札

 スターターデッキにだけ入っている「僧侶」と「行者」の2枚。〈召喚〉の能力を持っており、〈倒札〉することで無色の召喚値1つを出します。

 両プレイヤーの場にこの札1枚だけが出ている状態で、「妖怪伝」は始まります。

 人間札は、ゲーム開始時に「僧侶」か「行者」のどちらかを選んでください。どちらでも能力は同じですから、選択のポイントは、絵柄の好き嫌いや、僧侶と行者に抱くあなたの思い入れなど、好みだけです。


制 限:

〔1〕 人間札は各プレイヤーとも、1枚づつしか出せません。

〔2〕 人間札は攻撃も防御もできません。その代わり、相手の化け物札や助っ人札の攻撃対象になることもありません。ただし、攻撃や防御のために召喚値を出すことはできます。

遊び方