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2日連続でことしの最高値更新
12月28日 16時1分

2日連続でことしの最高値更新
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ことし最後の取り引きとなった28日の東京株式市場は、安倍内閣が打ち出すデフレ・円高対策への期待感などから買い注文が増え、日経平均株価の終値は、1万400円近くまで値上がりして、2日続けてことしの最高値を更新しました。

28日の東京株式市場は、安倍内閣の下でデフレ・円高対策が本格化すれば、自動車など輸出関連の企業の業績が回復するという期待から買い注文が増えました。
日経平均株価、28日の終値は、27日より72円20銭高い、1万395円18銭で、27日に続いて、ことしの最高値を更新しました。日経平均株価の年末の終値が前の年の年末の終値を上回るのは3年ぶりです。
特に、野田前総理大臣が衆議院を解散する意向を表明したあとの1か月半で見ますと、日経平均株価は1730円、率にしておよそ20%上昇しました。
一方、東証株価指数=トピックスは、5.71上がって、859.80、1日の出来高は、28億9171万株でした。
市場関係者は「安倍内閣への期待がこのところの株価上昇の主な要因だが、今後は、政府と日銀がデフレからの脱却と経済の再生に向けて、どのような具体策を打ち出すのかに投資家の注目が集まりそうだ」と話しています。

ことし1年の株価の動き

▽1月4日の終値は、8560円11銭。日経平均株価は29年ぶりの安値水準でスタートしました。その後、やや持ち直して3月には1万円台を回復しました。
▽5月18日には、ことし最大の下げ幅の265円28銭を記録して、8600円台にまで値下がりしました。大手格付け会社が相次いでギリシャの国債やスペイン、イタリアの金融機関を格下げしたことで、ヨーロッパの信用不安が拡大することへの懸念が強まったためです。
▽6月4日には、歴史的な円高を背景に、日経平均株価の終値が8295円63銭と、ことしの最安値をつけました。東証株価指数=トピックスもバブル崩壊後の最安値を下回りました。
▽株価は、その後、一進一退の状況が続きましたが、11月、当時の野田総理大臣が衆議院を解散する意向を表明してから流れが一変します。安倍総理大臣が、新たな政権の発足後、日銀に大胆な金融緩和を迫るという発言を繰り返したことで、外国為替市場で円安が進み、輸出関連企業の業績改善への期待が高まりました。
今月19日、日経平均株価は終値として8か月半ぶりに1万円台を回復。結局、日経平均株価の28日の終値は1万395円18銭と、ことしの最高値を更新し、去年の年末よりおよそ23%、上昇しました。

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