王会長、トーリ氏、阿部が… 松井引退を惜しむ

2012.12.28


ワールドシリーズMVPトロフィーを手に、笑顔を見せるヤンキース・松井秀(撮影2009年11月4日)【拡大】

 

 プロ野球・巨人、米大リーグ・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜外野手(38)が27日(日本時間28日午前)、今季限りでの現役引退を表明したのを受け、日米球界の関係者は松井の功績を称え、引退を惜しんだ。

 ソフトバンク・王貞治球団会長 「ヤンキースという名門球団でチャレンジしてくれたことは、日本球界の発展に大きな影響を残してくれた。自分の選んだ道を歩んできただけに、悔いのない野球人生だったと思う。お疲れさまでした」

 巨人・原辰徳監督 「一つの大きな時代が終わったという気がする。強い精神力、頑健な体、そして類いまれなパワーに対しては度肝を抜かれた。メジャーで戦っている時も、巨人のOBとして戦っていたと私自身は見ていた。巨人OBもファンも、また(巨人に)戻ってくるならば歓迎してくれると思う」

 巨人・高橋由伸外野手 「松井さんと同じユニホームを着て、プレーできたことが幸せな時間でした。背中を見てさまざまなことを勉強させていただいた時間が、つい最近のことのように感じます。けがとの闘いもありましたが、最後まで前を向いた姿が印象的でした」

 巨人・阿部慎之助捕手 「松井さんを初めて見た時に、体も大きいし打球の飛距離も群を抜いていました。20年間、プロ野球界をけん引されてさまざまな重圧との戦いだったと思います。それを見せずに黙々とプレーする姿勢に、超一流選手としてのあるべき姿を見ました」

 ヤンキース時代の指揮官のジョー・トーリ氏 「スーパースターとしてヤンキースに来て、すぐに人気者になった。才能を発揮しただけでなく、毎試合チームのためにプレーしたからだ。勝利者であり、彼の監督だったことを誇りに思う」(AP)

 松井のバット製作を手掛けたミズノテクニクスの久保田五十一氏 「松井選手に初めてお会いしたのは1992年12月。とても大きな体と落ち着いた雰囲気、若い学生さんなのにぶれない自分を持っておられるという印象でした。以来20年、私たち用具担当者にも変わらず丁寧に話し掛けてくださいました。素晴らしいバットの使い手とお会いできたことに心から感謝しています」