余談の部屋 【 R-TYPE.classic 】

なにもがすべて なつかしい

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05,07,21

プレイヤーの知名度では郡を抜く、2Dの「ウメハラ」とバーチャの「ちび太」。

誰もが両者の魅力を語り、ずっと前からどちらが優れているかという論争が
尽きることはなかった。しかし、2Dと3Dという土俵の違いから、この二人の
凄さを比べるのは非常に難しい。明確な答えは出ないまま、今でも二人とも
トップに君臨し続けている。

俺の感じたウメハラの凄さは前にも書いたとおりだが、ちび太のすごさに関しては肌で
感じることができず、伝聞という形で知るのが精一杯だった。

そんなおり先日、ちび太と闘劇がらみの飲み会で、偶然にもかなりの時間話を
することができた。そしてここぞとばかりに、俺の中にある疑問を多く投げかける
ことができた。
そんなわけで、俺が感じたちび太の対戦観と、すごさを書いてみようかと思う。

まず、俺はちび太の勝ちに対する執着心について聞きたかった。
選んだキャラを突き詰め、独創的なプレイを続けていく難しさは少なからずわかっている
つもりなので「負けられない」という立場になってからも、そのスタイルを貫く覚悟を知り
たかったのだ。

ちび太の答えは「すごく勝ちたい」というものだった。

現在のスタイルがあるからバーチャを続けられるし、勝つことができるというのだ。
プレイに対する多くのこだわりも語ってくれた。一番のこだわりは

「全ての技を使って、相手を倒すことを意識して戦っている」

ことだというのだ。

「独創的」と形容されるのはこのことなのだろう。ちび太の頭の中では「効率」という
概念はそれほど重要ではないようにみえた。これはおそらく伊予に通ずる気がする。
一見、効率的には見えないところから、効率的に勝っていく術を体得しているのだろう。

そうしたプレイに人は惹きつけられる。
人間の意識の限界を超える選択肢の多さを、武器にして闘うタイプだ。

次に、俺はちび太はいつごろから格ゲーを始めて、どのくらいから認知されるように
なったのかをたずねた。ウメハラは少なくとも13,4歳でハンター最強の称号を手に
していたからだ。

ちび太の答えは「13歳くらい」

さまざまな事情の中、ビートライブの山岸さんと知り合いバーチャを続けて、けっこう
勝つようになったのがそのくらいだそうだ。そしてこの話から、驚くべき発言がちび太
の口から出た。

「ボクにとってバーチャだからね」

あとにも先にも、真顔でさらりとこの言葉を言えるヤツに会ったことはなかった。
格ゲーという先がない世界では、強くなって歳を重ねれば重ねるほど、さまざまな
日常が続けていくことを難しくしていく。

だから一定の時期に日常に回帰するか、一線を退いて何らかの形でこの世界に
携わっていくか、という選択を迫られる。

格ゲーを続けるいうことは、それほどに多くの犠牲を払うことだと俺は思っている。

「なぜそこまで言い切れるのか?」と俺は聞いた。

ちび太はさわやかに答えた。

バーチャに出会っていなかったらきっと今のボクはいないし、もっと前に死んじゃって
 たと思うんだ。だからボクにとってバーチャで、バーチャに恩返しをしたいんだ」

言いすぎだろ! と思ったさ。

しかし、ちび太の壮絶な十代の話を聞いたら、そこまで大袈裟でもなかったから
説得力があった。ちび太は明らかに普通の人とは違う道を歩いてきていたのだ。

バーチャというだけあって、イベント出演の契約やバーチャに関するイベント関連で
動くことによって、現在は生活しているというちび太。そうした形を作るだけの行動力も
すごいが、そこから生まれているのであろう「プロ意識」の強さがすごかった。

バーチャに恩返しをするために、純粋な気持ちで対戦し、自分の作ったネットワークを
どんどん広げて格ゲーの認知度を上げていきたい、という話を真剣に語ってくれた。

そして、そういった気持ちが強いだけに、バーチャを使って私利私欲に走る人間たちに
対して非常に悲観的な発言もしていた。基本的に何を聞いても「ボクの場合は……」と
頭につけて話し、他人を否定することのなかったちび太が、そういった一部のプレイヤー
の話になったときは、はっきりと否定していたのが印象的だった。
それでも、そうしたプレイヤーたちも注目されることによって、変わる可能性があること
に期待しているそうだ。

「重病の子を持つお母さんから、息子と一度病院で対戦してやってください。って
 メールがきて、行って喜んでもらえたら 、もうどんなことがあっても、バーチャ
 止めることはできないんだよね」

と普通に 語るちび太
そんなの、マンガでしか見たこと無いんですけど? ってリアクションになる俺。

俺たちの常識を大きく超えるところで「プロ」として闘っているちび太は、間違いなく
バーチャ界を背負っていると思うし、他人が彼を「」と呼ぶとこにも納得ができた。

印象的だったのは、質問したことに対してすぐに考えを聞かせてくれたこと。
語る口調も淡々としていて、気を引こうとか共感を得ようという意図が感じられず、
ありのまま常に思っていることを語ってくれているように見えた。

結果として、ちび太を知ることによってウメハラと比較することはますますできなく
なったが、こうした人間と出会うことができて、本当によかったと思う。そしてこうし
たプレイヤーが存在することを、伝えたいと強く思った。

これで来年から、感情移入して闘劇のバーチャを応援できるぜ!

PS.すべてを聞いた上で、俺はもう一度聞いてみたんだ。

アール「勝つことだけに徹底したスタイルをとれば、今より自分は強いと思う?」

ちび太「いや、そんなことはないと思うよ。今のやり方がボクにとって一番強いやり方
     だからね☆」

魂の選択に、迷いは一切ない。

テーマ:懐かしのゲーム - ジャンル:ゲーム

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アールと呼ばれた男
  • Author: アールと呼ばれた男
  • ここにある文章は1999年に書いたものからあります。今見ると、恥ずかしい表現や拙い価値観も敢えて修正はしない。
    そう、敢えてだ。