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住宅除染 最大規模の地区で開始
12月24日 13時36分

住宅除染 最大規模の地区で開始
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放射線量の高いところと低いところが混在している福島県いわき市では、放射線量が高い地区にある住宅の本格的な除染が進められており、24日からは最も規模が大きい1600世帯の地区の除染が始まりました。

いわき市は、北部の一部が東京電力福島第一原発から30キロの範囲にあり、放射線量が比較的高い場所を優先して、ことし10月から住宅の本格的な除染を進めています。
24日からは、これまでで最も規模が大きいおよそ1600世帯の久之浜・大久地区の除染が始まり、委託業者が住宅の裏山の落ち葉を拾い集めていました。
また、舗装された路面の除染では、高圧洗浄したあとの汚れた水が拡散しないよう回収していました。
家の除染が始まった新妻衛さんは「早く除染してほしかった。避難した若い人たちが一日も早く帰ってきて、子どもたちの笑顔が見られるようにしてほしい」と話していました。
国の費用負担で除染を行う対象となるのは、年間の被ばく線量が1ミリシーベルト以上の場所で、いわき市では対象の範囲を決めるための放射線量の測定などに時間がかかったということです。
いわき市は平成27年度までに全域の除染を終わらせる計画です。
いわき市原子力災害対策課の鈴木慎太郎技術主任は「遅れた分を取り戻せるようスピード感を持って除染を進めていきたい」と話しています。

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