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精神的病気で休職の教員5000人超
12月24日 17時40分

精神的病気で休職の教員5000人超
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昨年度、うつ病などの精神的な病気で学校を休職した教員は、前の年度より減少したものの4年連続で5000人を超え、10年前の2倍の深刻な状況が続いていることが文部科学省の調査で分かりました。

文部科学省が、全国の公立の小中学校と高校、それに特別支援学校の教員を対象に調査したところ、昨年度、病気で休職した教員は8544人と、前の年度より116人少なく19年ぶりに減少に転じました。
このうち、うつ病などの精神的な病気が5274人と62%を占め、前の年度より133人減ったものの4年連続で5000人を超え、10年前の2倍の深刻な状況が続いています。
年代別にみますと、最も多いのが50代以上で39%、次いで40代が33%、30代が21%、20代が8%となっています。
文部科学省によりますと、40代以上は校内の業務が集中することにストレスを感じる傾向が強く、20代や30代は保護者への対応に悩む傾向があるということです。
一方、昨年度、精神的な病気で休職した教員のうち、年度内に復職した人は37%、休職中の人は43%、退職した人は20%でした。また、いったん復職したものの1年以内に再発し、再度、休職した人は12%でした。
文部科学省は、学校現場の業務量が増え、教員が多忙になっていることが背景にあるとして、業務の見直しや相談体制の充実、復職プログラムの作成など、必要な対策を今年度中にまとめることにしています。

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