MLB=松井が引退表明、ジーター「ヒデキは特別な存在」
[28日 ロイター] 米大リーグ(MLB)のヤンキースなどで活躍した松井秀喜外野手(38)が27日夜、ニューヨーク市内で記者会見し、「プロ野球人生に区切りをつけたいと思う」と述べ、引退を表明した。
松井は会見で、これまで応援してくれたファンに感謝の気持ちを伝えたいとした上で、「メジャーという場で命がけでプレーするという気持ちでやってきたが、結果が出なくなった。命がけのプレーもここで終わりを迎えた」と、目に涙を浮かべながら引退を決断した理由を語った。近年苦しめられてきたひざの故障が引退の要因になったことも明らかにした。
松井の引退を受け、かつてヤンキースでチームメートだったデレク・ジーターは「長年にわたって、ヤンキースでは数多くのチームメートとプレーしてきたが、ヒデキは特別な存在となる1人だ」とコメント。2009年のワールドシリーズ制覇の立役者だったとたたえた。
また、ヤンキースの共同オーナーであるハル・スタインブレナー氏は「彼は野球に打ち込み、責任を受け入れ、求められた時には最高のプレーを見せた。彼はそういったことに謙虚に取り組んだからこそ、ヤンキースの成功に大きく貢献し、常にヤンキースファミリーの一員として愛される」と賛辞を惜しまなかった。
「ゴジラ」の愛称で親しまれた松井は1993─2002年に巨人でプレーした後、ヤンキースと契約。日米通算507本のホームランを放ち、2009年にはワールドシリーズで最優秀選手(MVP)に輝いた。
09年にヤンキースを退団し、10年はエンゼルス、11年はアスレチックスでプレー。今年4月にレイズとマイナー契約を結び、5月にメジャー昇格を果たしていたが、打率1割4分7厘と成績が低迷し、7月に戦力外通告を受けた。
*内容を追加して再送します。
© Thomson Reuters 2012 All rights reserved.