電気屋的、福島第1原発
大変な事になってしまいました。一刻の収束を願っています。
写真で見る、食い止め作業
注 コメントはソース元の情報および知識を元にし嘘は書かないよう努力してますが、間違っている可能性があります。情報が少なすぎるのもあります。
また、私は原発廃止論者ではない事を先に申しておきます。この騒ぎの発端は経営上の失策および政治的なものと考えております。
写真は、注釈のない物は東京電力が公開したもの(通信社を経由した物も含む)を使用しています。新聞社の写真は引用するとうるさそうだからあまり使わない事にした。
タイトルの通り、ここは写真がメインのページであり、サイトに転載や引用が可能な写真を掲載しつつ事象を扱う趣旨のページです。写真がない出来事は扱わない場合があります。
このコンテンツはニュース速報ではありません。写真が公開された当時の情報により書かれた物です。
現状と内容が大きく異なる場合があります。最新の情報はニュースやTVなどでお調べください。
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5月編(1〜10日まで)
2012年5月1日 | ||||
先月末に発生した水漏れについての写真が公表される。 4月29日午後4時20分頃、パトロール中に蒸発濃縮廃液タンク(淡水化装置から排出される濃縮水が入っている)から水が漏れているのを発見。 漏れた水はタンク側面を伝って、そのまま地面に染み込んでいたとの事。滴下した水は2メートル×2メートルの範囲で地面を湿らせている状態で、流れ出すほどでは無かった模様。 写真を見ても分かる通り堰が作ってあるので、外にも流出は起きていないとの事。 (2012年4月29日撮影) |
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このタンクは敷地内に大量に(100基くらい)あるもので、直径が約3.2メートル、長さは約13.5メートルの横向きの筒型形状です。(過去のページ参照) 容量は100m3。(同型で120m3タイプもある) タンクの上部にはマンホールとベント(配)管があります。ベント管は、水位が変わった際にタンク内の空気が出入りする部分です。タンク内の空気抜きをしないとスムーズに水の出し入れが出来ませんし、最悪の場合は負圧でタンクがブッ壊れます。(ベント管を塞いで水を抜いたらブッ壊れた例) 構造上、ベント管を通じてタンク内と外とはツーツーなので、今回はここから水が漏れてしまったわけです。例として、タンクがオーバーフローすると、ここから水が出てきます。 |
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とりあえずベント管にホースをつないで、漏れが収まる程度に水抜きを行う。 翌日、漏れが収まった所で上部のマンホール(ふた)を開けると・・・・・予想通りタンク内が水でいっぱいになっています。 タンク内があふれたせいで、ベント管から水が出てきてしまったようです。オーバーフローというやつです。 漏れはタンク本体のせいではなく、運用上の問題というわけです。 通常は容量の8割程度で運用しているとのことで、なんで溢れたかは不明との事。 会見で、気温の上昇で膨張云々と言ってたみたいですが、さすがにそれは・・・ (2012年4月30日撮影) |
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溜まりすぎてしまった水は、仮設ポンプで他のタンクへ移送して対処。 普段は、これ位の水位で運用しているようです。 タンクの水の核種分析は、 セシウム134 2.7×101Bq /cm3 セシウム137 4.0×101Bq/cm3 全β(ストロンチウムなど) 4.1×103Bq/cm3 と、他の濃縮排液より数値が少ないです。過去のを見ると、全βは104〜5位でしたからね。 (2012年4月30日撮影) |
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ゴールデンウィーク期間中(5月3〜6日) | ||||
4号機カバー設置工事は3〜6日がお休み。 港内海底土被覆工事と取水口周りの遮水壁設置工事は、連休中も行うとの事。 お疲れ様です。 写真は、以前どこかの田舎で撮ったGWっぽい写真。 |
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2012年5月7日 | ||||
photo:Flickr xtcbz's photostream |
会見でアスベストについて質問があったようで、報告が行われたみたいです。 旧事務本館で吹付けが行われていたものの、H20年の改装時に除去されたとのこと。 建物の写真を見るに耐震補強工事がされているので、これが改装の事と思われます。 筋交い(つっかえ棒)が建屋の中にあります。雰囲気からして水色の部分とサッシは改装の際に作られた「フカシ」部分っぽいですね。2階以降の柱は、元々は建物の外面にあったものでしょう。1階部分に見える、昔に流行ったようなタイル貼り部分の壁が、たぶんオリジナルです。
(2011年4月末頃、xtcbz撮影) ※写真は参考です。 |
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2012年5月9日 | ||||
上で旧事務本館の話題に触れたら、この建屋のすぐ手前部分にあるポンプ付近で水漏れが発生。ずばり、上の写真の立ち位置から90度くらい左を向いた場所にあるやつです。 12時45分頃、ホース(写真で右に伸びている、白い保温材に巻かれたやつ)から、水が霧状に漏れているのを監視カメラで発見。13時ちょど頃に当該ポンプを停止後、3分後に漏れが止まったのを確認。その後、弁を閉止。 この水は、ろ過水(ダムから供給を受ける水)で、滞留水などとは全く別のものです。どうやら4号機のカバー工事用コンクリートプラント(地盤改良用)で使用される水のようです。よって線量もバックグラウンドと同じ。川の水と同等なのでヤバい水では無いものの、一応溝などから外部に流れ出た痕跡は無し。 手前にある盤は凍結対策電源箱とあるので、たぶん配管保温用のヒーター電源盤か何かでしょう。しばらくはシーズンオフです。 その奥、小屋の中にある茶色い箱がポンプの制御盤のようです。ホースの付け根、つまりトタンの裏辺りにポンプがあると思われます。 (2012年5月9日撮影) |
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漏れた場所。カナフレックスのホースですね。 水圧で保温材が裂けた訳ではなく、調査用に切開してあります。 ホースに亀裂が見つかったようです。 特に危険なラインでもないせいか、その日のうちに交換を行い、16時に漏れが無い事を確認。 漏れの発見から修理完了まで約3時間。かなり手際が良くなっています。まぁ供給先のプラントが止まっちゃあ現場が困るしね。 (2012年5月9日撮影) |
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