電気屋的、福島第1原発
大変な事になってしまいました。一刻の収束を願っています。
写真で見る、食い止め作業
注 コメントはソース元の情報および知識を元にし嘘は書かないよう努力してますが、間違っている可能性があります。情報が少なすぎるのもあります。
また、私は原発廃止論者ではない事を先に申しておきます。この騒ぎの発端は経営上の失策および政治的なものと考えております。
写真は、注釈のない物は東京電力が公開したもの(通信社を経由した物も含む)を使用しています。新聞社の写真は引用するとうるさそうだからあまり使わない事にした。
タイトルの通り、ここは写真がメインのページであり、サイトに転載や引用が可能な写真を掲載しつつ事象を扱う趣旨のページです。写真がない出来事は扱わない場合があります。
このコンテンツはニュース速報ではありません。写真が公開された当時の情報により書かれた物です。
現状と内容が大きく異なる場合があります。最新の情報はニュースやTVなどでお調べください。
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4月編(1〜10日まで)
2012年4月3日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本日、「福島第二原子力発電所復旧計画の進捗状況について」の3月版が公表。月報ですね。 こちら2F(福島第2)も、海水系を中心に大きな被害が出ているので現在復旧中です。 工事の状況
まずは左の写真。1号機のメタクラ、M/C 1Cです。 1号機は津波の異常遡上などのせいで、4基のうちで一番被害が大きい場所です。 メタクラの修理はハナから諦め新造したものに置き換えるようです。まぁそれのほうが賢明だと思う。どうせ使えるのなんて筐体(ガワの箱)だけしかない。 海水の恐ろしさは、沿岸地の設備に触っている人はもちろん、浜辺に住んでいる人や釣り好きならよく知ってると思います。とにかく錆びまくる。アルミサッシですら腐っちゃうからね。 淡水なら何とかなることもあるんですが、潮はどうにもならん。 この写真は、工場から搬入された新品のメタクラの吊り込みの様子。 色は前と同じで、しぶいグレーです。東電か東芝のの標準カラーかな。 左下の地面には、ケーブル養生の為に敷設されたトラフ(コンクリート製の溝のようなもの)が見えます。 F1(福島第1)と違い放射線との戦いが無い分、仮設設備もちゃんと整理されています。 F1で何かとトラブルが多いのは、被曝を避けて短時間作業を強いられているのが一番の原因と思います。慣れない省施工や仮設設備の常用化は(許される訳が無いにせよ)トラブルが多くても仕方がない。 とにかく、せめて建屋外だけでも現場の線量が下がればいいんですが。 (2012年3月15日撮影) |
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上の続き。電気室(電気品室と呼んでいるらしい)へ搬入中。 旧M/Cから切り離されたケーブルの束が邪魔にならないように持ち上げてあるのが見えます。 津波襲来後、F1の復旧や、こっちの停止時冷却系の復旧に人員のリソースを大きく割いていたお陰で、一部の電気室は海水が溜まったまま1ヶ月以上も換気すらされず放置されていた関係で、建屋内の鉄部にサビが発生しています。 写真中に蛍光灯器具が見えますが、反射傘が錆びているのが見えます。ソケットや安定器が錆びたり絶縁が悪くなってる可能性があるので、後々交換になるかもしれない。 重量物の搬入は、電気設備であっても通常は電気屋の仕事ではありません。専用のプロがいます。 ていうか、プロに任せないとボコボコになる。餅は餅屋です。 たいていは、据付も一緒にやってくれます。 この写真で言う左の盤面は、隣のメタクラと接する部分です。 盤のお互いが接する面も、最低限の部分を除いてきっちり塞がれています。これがメタクラと普通の盤との大きな違いです。普通の自立盤の場合、お互いの中身はツーツーです。 もし、使用中にどこかのコンパーメント(仕切り)内で故障による火災などが発生しても、他の部分を巻き添えにしないようにしてあります。これが、重要な電気設備でメタクラを採用する所以です。
(2012年3月15日撮影) |
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搬入したら、次は据付です。 写真左の床面に、格子状の物が見えますね。ここに据え付けます。 たぶん撤去品と同じ物が据えられると思うので、この辺りの作業はすんなり行くでしょう。 メタクラ側面に、ブスバー(幹線の電源を供給する銅板。電線の代わりみたいなもの)の接続部分が見えます。ここを介して隣のメタクラと電源が接続されます。その他の制御ケーブル等も、上記の理由できっちり他と区画を分けた位置で相互が接続されます。 照明が仮設ですね。本設は危ないからどこも使ってないんかな。ここもサビが見えます。 所で、照明器具がちょっと変わったデザインです。ちょっと一昔のアメリカ製っぽい(器具が妙にデカイ)けど、GEから買わされたんだろうか。 (2012年3月15日撮影) |
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据付完了! まだ据えただけで、ケーブルの接続は行われていません。 このあと、面倒な既設ケーブルの繋ぎ込みなどがあります。 メタクラは高圧系の配電設備なので、メタクラの修理の後は低圧系設備であるパワーセンタ(P/C)の修理も行います。 工程表によると、1号機関連ではP/C 1C-1(C-1系)、P/C 1C-2(C-2系)、 P/C 1D-2(D-2系)の3箇所が新製取り替えとなっています。旧設備の撤去は既に昨年末に完了していて、現在は搬入待ちの状態です。 1号機関連の新製置換P/C3箇所は、このM/C 1Cと共にH24上半期中に復旧完了となっていますので、秋ごろまでには主な電源関連は復旧完了すると思われます。後はケーブルの繋ぎ込みなど負荷側をH24下半期末(つまり年度末)までに終了させるとの事。 あと、写真は無いですがHPCS系(F1には6号機のみ、F2は全号機にある、高圧スプレイ系専用系統)のメタクラも津波を被ってダメになっているので、これもM/C 1C同様に丸ごと交換です。こちらは1Cよりちょっと遅いH24下半期復旧予定。 (2012年3月28日撮影) |
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これは、今回の月報で本設復旧完了が報告された4号機のパワーセンタ(P/C 4D-2)です。 これも上のメタクラ同様、新規製作を行い既設とごっそり交換しています。 既に受電が完了しているようで、写真でもランプの点灯やVCBらしき物が投入されているのが見えます。 ただ、負荷の繋ぎ込みはこれからなので、機器の復旧はもう少し先です。 電源まで来ているので、あと一息です。 (2012年3月23日撮影) |
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残留熱除去機器冷却系(D系)ポンプの修理が完了。 まだ本設ケーブルが復旧していないので、仮設ケーブルにて試運転を実施し正常運転を確認。 電動機があまり新しい雰囲気じゃないですね。たぶんオーバーホールしたのかと。 大きいモーターや特殊なモーター、もう手に入らないモーターの場合、手間が掛かってでも専用の工場に持ち込んでオーバーホールを行なうことはよくあります。巻線の巻き替えやベアリング交換、ケーシング塗装などを行い、新品と遜色ない性能に蘇ります。 ポンプ本体は基本的な分解清掃、軸受(ベアリング)点検、油脂交換や注油で大抵は直ります。 F1と違い、海水系ポンプなどの循環ポンプのほとんどがが建屋内収容なので、物理破損のリスクが少なかったのも復旧のしやすさに関係していると思います。あっちはいろんなポンプが漂流物で物理的に破壊されています。 津波を食らった場合、電動機を真水で洗浄すれば間に合わせの仮復旧が可能な場合がありますが、物理的に破壊されてはどうにもなりません。 このポンプは海水熱交換器建屋にあります。これは各号機ごとに1つづつある建物で、今回の津波で最も大きな被害を受けた建物です。海抜が低い場所にあった上にとんでもない津波だったもんだから、ドアが破壊されるわ、あちこちの開口部分から水が入ってくるわで、完全にやられてしまったようです。 それでも、一部の号機では津波に耐えて故障せず、その後も運転を続けて冷温停止に大きく寄与した機器もあります。 (2012年3月15日撮影) |
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というわけで、海水の侵入場所となる場所を徹底的に塞ぐ作業が行われています。 写真は、機器ハッチ(地下にある機器を地上へ出し入れするピットの蓋)の隙間をコーキングで埋めている所。目地が広くてしっかり入れるため、まるでケーキのクリーム状態です。 その他、外壁貫通部のシール強化や扉の水密化も行われています。 海水熱交換器建屋の扉は津波の勢いでことごとく破壊されていたので、効果は高いと思います。 あとは、そこそこの排水設備があればいいんでないんだろうか。 大事なのは、電源を守ることと、機器の物理破壊を防ぐ事です。
(2012年3月23日撮影) |
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1〜4号機の電気設備の修理状況。(少修理やケーブル復旧は含めず) 機械物は分解洗浄・OHで直るものが沢山あります。ポンプやエンジン等です。 ただ電気設備は基本的に総取り替えになります。 上でも書いていますが、水没していなくても、設置場所に海水が侵入して機器が海水雰囲気に長期間晒された場合、思わぬ場所にまで塩分が入り込むことがあります。過去にブレーカから煙が出た事もありましたが、あれもブレーカの内部に入り込んだ塩分の付着が原因です。外見からは全く分からないので復旧の際に使用したらボカンとなったわけです。 これがもし淡水だった場合は何も起きなかったでしょう。 機械ものに関しても、修理が可能であっても将来の故障リスクやコスト等を考えて、特に小型なものや弁類に関しては修理ではなく取り替えにする場合も多いと思われます。 という訳で、家が津波や大水の被害を受けた場合は安易にブレーカを入れず、必ずプロに見てもらってから使用を開始しましょう。 今回、これが原因で火災が起きていないか、震災当日からずっと心配しています。 今大丈夫でも、今後トラッキングなどにより火災になる可能性もあります。もしコンセントなどが沈んだなら必ず点検を。 |
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その他、復旧後の設備維持管理についても紹介があります。 これは潤滑油診断の様子。 油は機器の様子を知るための貴重なバロメーターです。変な摩耗をしているとか、水が混じったとか、高温になったとかの異常が発生した場合、油に必ず痕跡が残ります。 つまり、油を成分分析すれば、トラブルを未然に防げる可能性が高まります。 とくに、こういった「病み上がり」の機器では復旧直後のトラブル発生が考えられるので特に注意が必要です。 機械に限らず、例えば変圧器に使用される絶縁油も、こうやって定期的に取り出して検査を行います。まぁ変圧器に関しては大規模な場所以外ではあんまり検査をやってない場合が多いけど・・・ ていうか普通に使っていれば、40年くらい放ったらかしでも全然余y(ry ※変圧器と機械での油の果たす意味は違うので、機械ではそうは行きません。 (2012年3月28日撮影) |
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潤滑油をラボに持ち帰った後、成分分析をしている所。 これくらいの大きな会社になると自前で分析機関を持っています。 汚染水分析も、2Fのラボでやっているようです。 ちょっと前に、その検査用の水の輸送方法がまずくて保安院からお叱りを受けてました。 福島第二原子力発電所3・4号機サービス建屋(非管理区域)における放射性物質による汚染の確認に関する経済産業省原子力安全・保安院への報告について(2012年3月30日) (2012年3月28日撮影) |
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こちらは、電動機の異常をチェックしている所。 電動機の異常は、電流と温度と振動で現れます。電気的な異常監視はP/Cのいろんな気の利いた機器が勝手にやってますが、温度と振動は人間が面倒を見る必要があります。 上にも書いた通り、故障後の病み上がりは何かとトラブルが付き物なので、特に気を使うべきです。 これは何をしているかというと・・・ (2012年3月28日撮影) |
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サーモグラーフィーでした。 さすがお金持ちはいい機器を持ってるぜ。こっちでもたまに元請けに「いいだろ」と見せびらかされますが、頭に来るので体温とか無駄なものを大量に測ってメモリと電池を浪費させてやります。 うちは貧乏なので、レーザーが出る非接触温度計で我慢だお。 (2012年3月28日撮影) |
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こちらは異常な振動が発生していないかチェック中。 いろんな測定器を持ってるなーと感心しますが、まぁよく考えたら必要な物だし。 インフラ屋さんなので、壊れるまで回して煙を噴く=交換のサイン、みたいなそこらの工場とは違います。 (2012年3月28日撮影) |
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2012年4月5日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
気温の変化のせいか、最近水漏れのトラブルが頻発しています。 RO濃縮塩水の漏れのようです。ていうか濃縮塩水ばっかの気がする。やっぱ塩分がヤバいんだろうか(一応ホースだけど) 本来、一定のはずの移送水量が増えて来たのを確認後、受けタンクの水位が減り移送停止。その後、ポンプを寸動(少しの間だけ動かす)させて移送量を確認するも、やはり普段より多い。 というわけで現地調査を行った所、漏れを発見。 その後、RO淡水化装置の停止と、破損当該ホース前後の弁を閉じて隔離、漏洩の停止を確認。 原因はこの前の漏洩と同じく、カシメ部分のすっぽ抜け。 配管のPE菅化工事を早めて対策を行うとの事。 排水口海水でのサンプリング結果では全β検出無し。漏れ出たとしても前回よりは少ない模様。 不幸中の幸いか。 もっとまともな監視方法が無いものか。移送量をもっと細かく監視して何とかならんもんかなぁ。今回も、発見のきっかけは移送量の変化だったし。カメラとかじゃ、夜は漏れを発見できない。 (2012年4月5日撮影) |
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もう一つ話題。 年末年始頃だかに頻発した、RO濃縮水タンクの継ぎ目から発生した漏れについて、メカニズムが解明されたとの事で公表されました。原因は「熱的緩み」と「止水材のへたり」の2つのようです。 左図は、熱的緩みの説明。 タンク設置を夏に行ったため、冬になってパッキンを構成するゴムが寒さで縮む→面圧が低下→水圧に負ける→おもらし という感じになったようです。 面圧とは「単位面積当たりの荷重の事」とあります。ようはゴムが寒さで縮んでパッキンとしての押さえの力(反発力)が減ってしまったという感じですね。 運が悪い事に、タンクを構成する鉄よりもゴムのほうが収縮が大きいので、なおさら収縮の影響が目立ってしまったわけです。 図で言う黒い物が、パッキンの役割をする「水膨張性止水材帯状シール(発泡ゴム)」だそうです。
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原因その2。 パッキンになっているゴムがへたってきて、押さえる反発力(面圧)が低下。 さらに昼夜の温度差でタンクが伸び縮みするので、繰り返しパッキンに力がかかったり緩くなったりを繰り返すうちにパッキンがバカになって(いわゆる「応力緩和」が起こる)、遂に緩くなった場所から水が漏れる、といった感じです。 タンクが深く、また漏れは下部からのみ発生しているので、水筒圧の大きさも多分に影響しています。 |
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現状の施工方法。 接合面にシール材を接地してボルト結合、その後にタンク内側からシール(コーキング)を行なっているようです。 現状で出来る対策として、ボルトの増し締め(3月22日完了)や監視強化(1日2回の巡回)のほか、堰の作成(6月末まで)、監視カメラ設置などを行う予定のようです。 その他、止水剤の補修の検討の他、多核種除去設備にも触れています。 この水はキュリオンやサリーのお陰でγ核種はそこそこ除去されているものの、β核種がほぼそのまま残っているので、これが危ないわけです。そこで、早急に多核種除去設備を回してβ核種を取り除き、濃縮水の水(濃縮水のみに限らないけど)を極力無害化しておくことも重要と触れています。 はっきり言って、これからも漏洩は続くでしょう。こんな事言ったら怒る人も居るでしょうが、これはどうしようもない。だから、せめて漏れても何ともない位に浄化しておく必要があるわけです。 放流できる(実際にするかどうかは水質以上に政治的な問題のほうが大きいだろう)位の水にしておけば、仮に漏れても誰かの首が飛ぶにせよ環境影響の悪化は防げます。 |
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資料に一緒に載っていた、漏えい水の回収の様子。 これは、2012年1月10日に発生した漏洩水を回収した作業の様子です。 回収は、翌11日に実施。 社員3人にて13時30分より作業開始、15時30分完了。 漏洩発見当日(10日)に、まず土のう袋でバリアを作って応急処置。 翌11日14時頃から、バリアの中に吸着剤を投げ込んで漏えい水の大部分を回収。 (2012年1月11日撮影) |
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14時30分頃、吸着剤で取りきれない水をウエスで拭き取り。 たぶんキムタオルだな。 (2012年1月11日撮影) |
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15時頃、遮蔽用に厚さ10ミリのプラ板を敷いて、線量測定。 セシウムから飛んでくるγ線を遮るには分厚い鉛が必要ですが、β線はプラ板でOKです。 15時30分頃、作業終了。 この作業で、漏洩箇所表面のβ線は80mSv/hから1mSv/hに減少。 作業における一人あたりの被ばく線量は、γ線が最大0.09mSv(平均0.08mSv)、β線が4.9mSv(平均4.5mSv)との事。 (2012年1月11日撮影) |
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2012年4月9日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
漏洩が多発した事もあり、結構なペースで配管の交換(カナフレックスホース→PE菅)を行なっているお陰で、知らないうちに置き換え作業が結構進んでいます。 この日の時点で、T/B〜廃棄物処理建屋間で2割(屋外は全て終了。残り8割は外部漏洩リスクの少ない屋内)、RO淡水化装置〜濃縮水貯槽間の主要ラインは全て終了、処理水バッファタンク〜原子炉間も全て終了。 このように、注水用の最重要ラインから攻めて行き、現在は高濃度水の移送ライン強化の最中です。そのため、線量が低くて漏洩時に対処しやすい箇所に関しては後回しにされています。特に最近は漏洩が多発しているので、とにかく高濃度水の外部漏洩リスクを低減させるのが、現在の課題と言えます。 PE化工事未施工で残った物のうち危ない(漏洩が発生した際に影響が大きい)場所として、セシウム吸着装置からRO淡水化装置間の移送ラインがあります。そこで、PE管に置き換えるまでの当面の対策として、この配管からの排水口(そして、そこから海)への流出を防止する目的として、土のうによるバリアを設置したとの事。 ※2012.5.6追記 写真中の、銀色の保温材カバーをしたものが当該配管だそうです。まるで本設見たいな外観・・・ 「にゃもた」さん、どうもありがとうございます。 (2012年4月8日撮影) |
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これは、斜面の上の地盤にあるRO淡水化装置に向かう部分ですね。 白っぽく見える保温材で巻かれている(上のほうで青い遮蔽材のような物が巻いてある)やつが、当該のホースと思われます。 仮にこのホースが爆発して噴水しても変な場所に流れ込まないように前もって土のう袋で誘導路を作り、流れをコントロールします。 (2012年4月8日撮影) |
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排水路の横断場所。 過去と同じ事にならないよう、特に排水路付近は厳重にされています。 ていうか、新品のエフレックス(FEP)がてんこ盛りで用意してあります。 そろそろラックやトラフでやったほうがいい気がするけど、そううまく行かないんだろうか。 (2012年4月8日撮影) |
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