電気屋的、福島第1原発


大変な事になってしまいました。一刻の収束を願っています。


写真で見る、食い止め作業

 コメントはソース元の情報および知識を元にし嘘は書かないよう努力してますが、間違っている可能性があります。情報が少なすぎるのもあります。
また、私は原発廃止論者ではない事を先に申しておきます。この騒ぎの発端は経営上の失策および政治的なものと考えております。
写真は、注釈のない物は東京電力が公開したもの(通信社を経由した物も含む)を使用しています。新聞社の写真は引用するとうるさそうだからあまり使わない事にした。
タイトルの通り、ここは写真がメインのページであり、サイトに転載や引用が可能な写真を掲載しつつ事象を扱う趣旨のページです。写真がない出来事は扱わない場合があります。


このコンテンツはニュース速報ではありません。写真が公開された当時の情報により書かれた物です。
現状と内容が大きく異なる場合があります。最新の情報はニュースやTVなどでお調べください。


   

3月編(11〜20日まで) 1/2ページ
※当項目は写真が多いため、2ページ構成です。

2012年3月11日

photo:Flickr xtcbz's photostream
震災からちょうど1年が経ちました。

不況や財政危機も重なり、復興は思うように進んでいません。
また、全てのリソースを復興だけに注ぐわけには行きません。底の見えぬ大不況に日本全国が苦しんでいるのです。
そういった中、お互いがいがみ合うようなことがあってはいけません。
支える側・支えられる側がお互いに尊重しあって助けあえば、必ずうまく行くはずです。
「福島第一原子力発電所 現場からの報告」という動画が公表。

今までの報告動画とちょっと雰囲気が違い、1年を振り返ったインタビューみたいな感じのものです。
その途中で写真などがちょこちょこ出てきますので、それをチェックしましょう。

年明けからプラントにトラブルを頻発させた凍結に対する対処の状況。
寒冷地でお馴染みの保温ヒーターで計装配管を保温しています。この写真は初登場じゃないかな。

建屋内が凍結する事を想定していなかったため(普通は凍る訳ないからな)、計装系で多数の不都合が発生しています。細い管で流量が少ないので、気温が下がればすぐ凍ってしまいます。
建物が損壊していて風がツーツー、さらに扉が閉まらないなどのせいです。よって、シートで開口部を塞いで対策も行なっています。


(撮影日未公表)
この通り、ヒーターだらけ。


(撮影日未公表)
違う場面から。動画を強引につなぎあわせて作成。

前のページで出ていた写真よりも工事が進んだ状態ですね。避雷器やケーブルヘッドの設置が完了しています。
ただし、まだジャンパー線の接続が行われていません。てな訳でこの映像の撮影は2月末頃くらいではないかと思われます。
(今回の動画には、撮影日が出て来ない)

どうやら、この新開閉所は「南側66kV開閉所」という名称のようです。
3月12日に部分運用開始、3月30日には仮設側から完全に切り替えが全て完了し、全てこちらへ置き換えられます。


(撮影日未公表)
これも前のページで出て来たミニクラです。違うアングルの写真ですね。

前回のページ公開後、常連さん(ページ内の添削担当w)からミニクラの情報をいただきました。
このミニクラは東電の標準品らしく、元々あちこちで使用されているようです。
設置当初より足場部分が錆びていたようなので、どうやらどこかに緊急用の予備品として確保されていたものではないかと思われます。動画中のインタビューでも、「中古でも何でもいいからかき集めろと指示した」とあり、とにかく使えるものは何でも使うという、緊迫した様子が伝わってきます。
例として、去年3月に復旧中の様子を撮影したこの写真に写っている懸垂碍子をよく見ると中古っぽいです。新品の懸垂碍子は、金属部分がドブメッキでギンギンに光っています。

奥には、移動用変圧器車なども見えます。一番奥にある建物は、3/4号超高圧開閉所。
建屋上に見える送電線の引留が、大熊線3Lと4Lです。このうち3Lを使って仮設電源を確保しています。


(撮影日未公表)
ズームアップ。

写真真ん中にあるのが、移動用開閉器車と思われます。
東電のロゴが無く、またトラックが明らかに新車に見えるので、事故後に急造されたものではないかと思われます。

その奥に見えるのも移動用開閉器車ですね。こちらは東電のロゴが見えます。前回のページで載せた移動用開閉器は、たぶんこちらを撮影したものでしょう。
この2台が尻合わせしている真ん中に、66kVのケーブルヘッド(ケーブルの端末装置)があるので、後ろの建物部分の電線引留ブランチからケーブルでここまで66kVを持って来て、そこからT分岐で両方の開閉器に振り分けて変圧器に送り、6.9kVを2系統確保していると思われます。
よく見ると、ケーブルヘッドから電線が2つに分岐しているのが見えます。

(撮影日未公表)
どこかの電気室。場所の言及は無し。
よ〜く目を凝らしてみると、手前左上の銘板は「所内共通MCC1A」と見えます。
今までの資料によると、既設には所内共通という系統は無いようなので、多分新設された電気室と思われます。
その回りにある盤パネルは「××予備」と見える気がするので将来用かな。
遮断器のランプ(赤と緑のやつ)が光ってないし、現状は使ってなさそうですな。

で、真ん中の盤は、おそらく高圧盤の遮断器関係(継電器試験端子台が見える)ではないかと。その右の網になっている場所はトランス(乾式かな)が入っている雰囲気です。
MCCは低圧系のようなので、つまりこの盤の固まりはP/Cみたいなものですね。
その奥に見える2段になっている盤は、たぶんメタクラ(高圧)と思われます。
前のページに所内共通M/C 2Bの写真がありますが、これと全く同じ格好です。何とか読めるMCCの銘板から想像して、たぶんこのM/Cは所内共通M/C 1Aと思われます。

用語解説 MCC
モーターコントロールセンターの略。動力機器(主にモーター)の制御を行う盤の一種。
遮断器や開閉器、タイマーなど、動作や保護に必要な機器をユニットとして一体化にしたもの。
通常、外部の制御盤から遠隔信号で操作する。

(撮影日未公表)
あと、プラント関連じゃないですが、動画には内部被曝をチェックする「ホールボディカウンタ」が出てきてます。
こちらは、椅子に座って計測するタイプ。


(撮影日未公表)
こっちのホールボディカウンタは、CTスキャンみたいに寝て計測するタイプです。
上記のタイプと、どう使い分けてるんだろう?

現在、上記の座るタイプと合わせて12台を配備中。
当初は台数が揃わず、あちこちから移動用の物をかき集めて使っていました。


(撮影日未公表)
タイベックの下は自前の服です。また、線量低下によりタイベック着用の規制が下げられており、体への放射性物質の付着には特に気を使う必要があります。
そこで、放射性物質が体に付着したまま外に出てしまわないよう、退出時にはこのような測定設備(ゲート?)が設置されているようです。
ここで体全体の線量を測定し、汚染が無ければ扉が開いて出られるみたいです。

以前の写真で(たしか5/6号機サービス棟)、本設タイプのゲートのような物が写真に写っています。(使っていなかったけど)

建物はプレハブっぽいですが、天カセエアコンが付いていたりと、割と本格的な作りです。


(撮影日未公表)
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2012年3月12日
前回、配管にくっ付いた「クラッド」と呼ばれる水垢部分から腐食が進行して貫通・水漏れに至ったと公表されたサリーのフィルタ部分配管ですが、当該場所を切り出して詳細な調査を行ったようです。
その結果が公開されました。

これは、漏れが発生した弁近傍のフランジ付近ですね。外観からは分かりにくいですが、溶接のちょっと下、丸く白っぽくなっている辺りが、穴の開いた場所です。


(撮影日未公表)
配管を縦に割って、漏れ出した部分の内側を撮影。

左は、配管を切り出したそのままの状態、右はクラッドを取り除いた状態です。
穴の部位分が分かりにくいので印を付けています。

溶接で盛られた部分にクラッドが引っかかって堆積し、そこを基点として「すきま腐食」が発生、孔食が進行して、遂には配管を貫通したと思われます。

ステンレスは錆びにくい金属ですが、特定の条件が重なると比較的早く腐食が発生します。
普段の原子炉設備は水質には非常に気を配っているので、この様な事は発生しにくいのですが、いろいろあったせいで滞留水には海水やらゴミやら微生物やらがあったりして水質が最悪なので、予期しない事が起きまくっています。
また、要らん微生物をやっつける為に投入されている次亜塩素酸ソーダも、腐食に寄与していると考えられています。よって、しばらくは次亜塩素酸ソーダの投入は中止するとの事。

(撮影日未公表)
穴の開いた部分の断面写真。
(見やすくするため、オリジナルを損なわない程度で画像を編集しています)

このように、虫食い状に侵食しながら貫通しているのが分かります。
貫通はしていませんが、溶接部分にも孔食が発生しています。


(撮影日未公表)
幸い、他の同様の場所では腐食は見つかっていません。
他の配管にはクラッドがほとんど見つからなかったようなので、腐食も発生していなかったようです。

しかし、冷却水の水質に起因するトラブルが多いなぁ。過去には燃料プールの循環配管も塩化物イオン(海水)のせいで穴が開いたし。
塩化物イオンの他、微生物など(藻とか)もどうにかしないと、また同じ事が起きそうです。
1・3・4号(特に1と3)は建屋があんな状態なので、対策は難しそうです。フィルターなり薬品なりで、がんばって循環させて水質を改善するしかありません。

で、万が一穴が開いても冷却水が漏れたり飛び散ったりしない様、バルブラックやブースターポンプスキッドの配管部など関係する設備の要所をカバーで覆ってしまうという方法で、とりあえず対策。


(撮影日未公表)
もうひとつ、違う話題。

燃料プールのガレキ分布を確認してマップを作成する(将来の瓦礫除去の際に参考にする)為に投入される、自走式水中ロボットの外観が公開される。左の写真がそれです。

通称ROV(Remotely Operated Vehicle)と言います。カメラを搭載していて、プロペラで推進して移動できます。ライトも搭載しているので真っ暗でも大丈夫な感じです。
有線式で、重量は約15kg。日立GEニュークリア・エナジー製のようです。
水中調査用ロボットは既に実用化されているもので(このロボットはそうであるかは不明)、例として東芝は原子炉内の点検に以前からロボットを使っているようです。

その他、ロープで吊って下ろして撮影する固定カメラを原子炉圧力容器に入れて、原子炉底部の撮影も予定されています。

予定では、15日に固定カメラで燃料プールと原子炉圧力容器を撮影。間をおいて19日から燃料プールをROVで撮影します。


(2012年2月7日撮影)
2012年3月13日
海底土被覆工事の現場試験施工状況が公開。

今日までに、試験覆土が2層まで終了、明日から本格施行がスタートするとの事。
層は10センチ×2層で行うと決定。

写真は、覆土工事を行なっている所です。
水面に浮いている四角い枠は汚濁防止枠です。この下にカーテン状のシートが垂れ下がっていて、舞い上がった汚染物質が周りに拡散しないようにしています。
汚濁防止枠は、海などで行う浚渫工事でも海底のヘドロが拡散しないように用いられています。
クレーンで吊っているのは、セメントとベントナイトの混合物を海底に流し込むトレミー管という配管です。

関係無いですが、後ろで3号機用の作業構台の組立が行われています。
また、よく見ると岸壁に湾内の循環浄化をする設備が設置されているのが見えます。動いてるか分からんが・・・何となく、ホースからちょろちょろ水が出てきてるように見えるけど。


(2012年2月28日撮影)
覆土前の状態。


(2012年2月6日撮影)
1層目の覆土状況。


(2012年2月29日撮影)
仕上げの2層目
各層10センチの2層で完成となります。


(2012年3月10日撮影)
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2012年3月14日
原子炉からの水漏れ修理に関係する調査が、いよいよ本格的に始まってきました。

破損していると思われるサプレッションチェンバー(圧力抑制室)の事前調査として、まず中地下階(1階と地階の真ん中の中間階、通称・三角コーナー)と、そこにあるトーラス室(サプレッションチェンバーが座っている場所)の入口までの状況(アクセス手段の確認)を調べる事に。
今回、2号機と3号機で調査が行われました。なお左の図にある表の通り、1号機の中地下階については滞留水で床が沈んでいる状態なので、現状では人が入るのは不可能です。2・3号機については、滞留水水位は中地下階床下60センチ辺りなので、床は水没していないはずです。

トーラス室の扉はこの中地下階にあるので、中地下階の調査と同時に確認が行われます。
あくまでもアクセス可能かの確認と中地下階の状況の確認であり、トーラス室の中の調査は行いません。滞留水がすぐ近くにあり高線量が想定されるので、調査はササッと行います。

こちらは3号機の地下部分です。2号機も概ね同じ構造をしているようです。

地階は、建物の四隅に三角に区切った部分があります。
この部分が二層になっていて、上が中地下階、下が地階になっています。
地階は滞留水で水没しています。

三角コーナーのうち2ヶ所は、トーラス室につながるドアが付いています。
※ここの項は、翌日(15日)に公開された動画の画像も使用しています。
撮影日はいずれも14日です。(動画は編集作業を伴うため、公開が翌日になる傾向があります)


まずは2号機の方から。
2号機入域の動画は2編あって、同じ場所に2度行く動画が公開されています。最初はダストサンプラーを設置してさっさと帰る動画、、もう一つは時間を置いて再び入域、ダストサンプラーの回収に行く&各所の撮影、という二本立て動画となっています。
で、最初の動画はピンぼけしまくっててほとんどまともに見れないので、2度目の動画のみをここに載せます。よって、ここに写っているのは、厳密には同じ日の2度目の入域です。
動画の撮影は本来予定されていなかったようですが、前日の会見時にマスコミやフリージャーナリスト連中から動画を撮影しろと執拗に言われ半ば強要していたため、仕方なしで撮ったようです。仕事の邪魔すんなよ。

調査は北東コーナーと北西コーナーの2ヶ所で行なっていますが、動画は北西コーナーからの物のみです。
北西コーナーなので、直接外部からの入域となります。一方、北東コーナーはタービン建屋から入ることになります。

まずは、分厚いエアロックを開けて入っていきます。
手に持っているのはLEDライト。事故以来ここで大活躍しています。


(2012年3月14日撮影)
次に紹介すつ3号機と比べて、三角コーナーまでのアクセスは比較的近いです。
入ってちょっと進むと、すぐに階段があります。

そこらじゅう仮設だらけです。暗いしマスクで視界が悪いし、気を付けないと転んでしまいます。
転んでマスクが外れたら大変な事だ。


(2012年3月14日撮影)
上の図にある「地下への階段」を降りている所。
正面に踊り場があり、そこまでは過去に人が行っているようです(滞留水の水位計取付などを行なっている)が、その先に入域するのは、事故後は初めてです。


(2012年3月14日撮影)
ここが、中地下階のフロアです。
照らされているのが、フロアの床。


(2012年3月14日撮影)
ちょっと前に設置したダストサンプラーをチェック。
この後、おいでの合図(?)で、カメラ担当もフロアに降ります。


(2012年3月14日撮影)
床は乾いていて、物が散らかってる感じもしません。
もっと酷いと思ってたけど、特に何もない
これで放射線が無ければ良いのだが


(2012年3月14日撮影)
中地下階のフロアから地階に降りる階段。フロアから撮影。
これは動画ではなく、デジカメにて撮影されたものです。
この通り、中地下階のちょっと下には滞留水が溜まっています。

滞留水の表面線量は150〜160mSv/hと、結構高い。
穴の開いた炉心を通って来た水が直接溜まっているので、どうしても高線量です。
錆や油などの影響で、変な色をしています。


(2012年3月14日撮影)
これが、トーラス室へのドア。三角コーナーの一番隅っこですね。
電話マークのある壁が、45度部分の仕切りです。

配管類の損傷は全く見られません。
今回の事故のせいか元々なのか、壁に錆汁みたいな物が見えます。
多分事故後のものだと思います。結露や湿気のせいかもしれませんな。

いきなり開けるのはヤバイので、事前に線量計でドアの周辺を念入りに測定します。
今回の作業では、ドアを開ける事は特にメニューに明示されていませんが、出来れば中は確認しておきたいものです。


(2012年3月14日撮影)
ドアのドアップ。
損傷は見られず。無事に開きそうです。


(2012年3月14日撮影)
このドアの先に「トーラス」と呼ばれるドーナツ型をしたサプレッションチェンバーが収まっている「トーラス室」があります。
ドアのすぐ向こうには、トーラスの上部を周回するキャットウォーク(点検通路)にアクセスする階段があります。


(2012年3月14日撮影)
トーラス室の扉の先。キャットウォークに上がる階段が見えます。
今回はトーラス室に入る予定は無いので、入口から写真を撮って、雰囲気線量を測るのみです。
線量は130〜160mSv/h。滞留水と同じくらいですので、滞留水の影響で高線量になっていると思われます。とは言っても、中がどうなっているか不明なので、原因ははっきりは分かりません。

・参考 キャットウォークはこんな感じ
5号機のトーラス室入口。階段の隙間から見えるのがトーラス本体。
階段の先に、トーラスを一周できるようにキャットウォークが設置されている。
おそらく、左の写真と同じアングル。
キャットウォークからトーラス(サプレッションチェンバー)の上部を撮影した所。(5号機)
足場の下に見えるオレンジの構体がトーラス。
かなり大きいのが分かります。
(2012年3月14日撮影。写真の明るさとコントラストを調整しています。)
トーラス室を撮影していると、カメラがみるみる曇ってしまいます。
室内はかなり湿度が高いようです。まぁ換気されていないから仕方ない。しかも炉心から出て来た水なので、そこそこの熱を持っていると思われます。ここの滞留水は、ぬるいお風呂くらいの水温があるかも。


(2012年3月14日撮影)
こちらは、上2枚と同じ場所の別角度で撮影された静止画(デジカメ)の写真です。
長居は出来ないので、短時間でササっと撮影したものです。
公開されたオリジナル写真は暗すぎて何が写っているのかさっぱり分からない状態だったので、当サイトで明るさとコントラストを調整しています。

トーラスと、トーラスの上部にあるキャットウォークの足場や手すりのようなものが見えます。
オレンジの部分が、トーラスの胴です。ここからは全高の1/3程度しか見えません。今立っている床の60センチ下が滞留水の水面なので、トーラスの半分以上は滞留水に沈んでいる感じになっています。

こんな感じになっているはずです。
赤い矢印が、左の写真の視点。

(2012年3月14日撮影)
調査はこれにて終了。
後は、ダストサンプラーを回収して撤退です。
お疲れ様でございますた。


(2012年3月14日撮影)
帰る途中に、1階でチラッと写った計装ラック。
計装ラックは、炉内圧力や水位を計測している仮設計器が接続されていている場所です。
計器は照明で照らされていて、それをウェブカメラで監視しています。
明るい場所に、ウェブカメラの取り付けられた三脚が立っているのが分かるかな?


(2012年3月14日撮影)
2号機は、もう一つの三角コーナー(北東コーナー)でも調査を行なっています。
こちらは動画は無しで要所を静止画撮影しています。

まずは、中地下階より、地階に降りる階段を撮影。
全体的に、北西の物と比べて錆が多い気がします。壁も汚い。
こっちのほうが湿気が多かったんだろうか。


(2012年3月14日撮影)
トーラス室入口部分。やっぱり錆が凄いです。床にもシミがたくさん見えます。
写真の雰囲気から、どうやら元々トーラス室の扉が開いていたようです。(厳重な物でなく普通の鉄扉なので、用があって開放していたか、何かの拍子で開いたのかもしれない)

ここから蒸気(湿気の多い空気)が継続して出てきたせいで、付近をしけらせて錆が発生しているみたいです。
冷却が進んだ現在はそれほど多湿では無いにせよ、同じトーラス室の北西側の扉の先はカメラが曇るほど多湿状態だったので、北西部の三角コーナーと比べると、今もここの湿度は高いかもしれない。

設備の物理的な破損は見られないようです。


(2012年3月14日撮影)
トーラス室入口から内部を撮影。明るさとコントラストを修正しています。

先程と同じく、キャットウォークに上がる階段があります。
写真真中に灰色に見えるのが、キャットウォークの床部分です。
ここをロボットで一周歩かせてみる計画もあるようです。キャットウォークから見ても破損箇所の確認は出来ない可能性が高いですが、設備の状況把握には必要な作業でしょう。


(2012年3月14日撮影)
同じ位置からトーラスの胴部分のアップ。
上の写真の、右側手摺と縦の配管の隙間から撮影したと思われます。

トーラス表面には、滴下したり結露した水が乾燥したと思われる汚れが見えます。
また、部分的に濡れています。湿気が多いようなので、上から垂れてきているのでしょう。
下部には、滞留水の水位が上がった跡のような物も見えます。

黄色っぽい丸いものは、恐らく写真名物のオーブですね。フラッシュを使って撮影を行った際、塵とかが映り込むとこうなります。よく心霊写真と勘違いされます。


(2012年3月14日撮影)

(写真は、表記のないものは全て東京電力公開)

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