電気屋的、福島第1原発
大変な事になってしまいました。一刻の収束を願っています。
写真で見る、食い止め作業
注 コメントはソース元の情報および知識を元にし嘘は書かないよう努力してますが、間違っている可能性があります。情報が少なすぎるのもあります。
また、私は原発廃止論者ではない事を先に申しておきます。この騒ぎの発端は経営上の失策および政治的なものと考えております。
写真は、注釈のない物は東京電力が公開したもの(通信社を経由した物も含む)を使用しています。新聞社の写真は引用するとうるさそうだからあまり使わない事にした。
タイトルの通り、ここは写真がメインのページであり、サイトに転載や引用が可能な写真を掲載しつつ事象を扱う趣旨のページです。写真がない出来事は扱わない場合があります。
このコンテンツはニュース速報ではありません。写真が公開された当時の情報により書かれた物です。
現状と内容が大きく異なる場合があります。最新の情報はニュースやTVなどでお調べください。
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2月編(21〜29日まで)
2012年2月21日 | ||||||||||||||||||||||||||
去年の4月頃に発生した高濃度汚染水の流出が原因と見られる高濃度汚染が湾内で見つかっている件について、これの外洋への拡散を防ぐ目的で海底土の被覆(既存の砂などを覆う)が行われます。 以前に概要は公表されていて、ここのサイトでもちょこっと触れましたが、室内試験も終わり、いよいよ実証を行うようです。 左のスケジュールでも書いてありますが、いきなり本番ぶっつけは無謀なので、まずは小さい範囲で施工性や周りへの環境影響を確認し、問題無いと確認され次第、本格的な施工に移行するようです。 覆土を行う範囲は、左図の黄色く塗られた部分(2ヶ所)です。1〜4号機の取水口部分と、5・6号機側の取水部分です。 覆土の施工範囲は1〜4号機側は3.4万平米、3.9万平米との事。図では5・6号機側のほうが狭く見えますが、実際に設置されているシルトフェンスの設置予定場所が図と異なる関係でそう見えるようです。現在、5・6号機側にはシルトフェンスは設置されていません。 覆土の厚さは未定。当初は60センチ程度を想定していたようですが、覆土の方法を変更(後述)するなど事情が変わってきたので、試験施工の結果を見て最終的な判断を行うようです。 実際に汚染水が漏れた部分は1〜4号機側のみですが、湾内の海流の流れの関係で汚染が5・6号機側にも流れ込んでしまった関係上、こちらも施工を行うようです。 (シルトフェンス設置前に流れ込んだ模様) |
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これは、1〜4号機側の海底の様子。 ガレキ撤去を行ったので、海底に大きなゴミは見られません。 砂地の表面には、目ではほとんど見えない「浮泥」というものが滞留しています。 この浮泥に放射性物質が混ざっており、高濃度汚染を引き起こしています。見た目の雰囲気としては、しばらく放置していた味噌汁の底に漂っている沈殿物みたいなもんで、非常にふわふわしています。ヘドロみたいにくっきり見えるものではありません。 上記の通り軽いものなので、湾内に船が出入りしただけでもブワーッと舞ってしまい、海水の核種測定値に影響するほどです。よって、覆土を行う際には浮泥の存在を考慮する必要があります。 (2012年2月上旬撮影) |
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小名浜港にやってきた作業船団。これで覆土の施工を行います。 目の前の塔みたいな物が付いた大きい船は、覆土に使う材料を作るプラントである「固化材混合船」です。 覆土はセメントとベントナイトの混合物ですが、現場にはセメントやベントナイトは別々で搬入されるので、これをこの船で混ぜこねてドロドロにします。 |
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作業船団の構成。 土運船やサイロ船は、覆土の原材料を定期的に運搬する必要があります。 しかし上にも書いた通り、海底にある浮泥の舞い上がりなどのせいで船が走りまわると汚染濃度が上がってしまいます。そこで、湾外に出入りする船はシルトフェンスの外に設置し、実際に覆土を行う船(クレーン台船)のみをシルトフェンスの内側に入れ、放射性物質の外部への拡散を低減しています。 (図中・シルトフェンスの右側が取水口側で、左側が湾の外側) また、覆土を施工(海底に流しこむ)する際に少なからず浮泥が舞い上がるので、これの拡散を防ぐ目的で、施工場所の周囲にも個別に覆い(図中「汚濁防止膜」)を行います。 覆土を流し込むトレミー管は直径30センチ程度。結構太いです。 |
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室内実験で行われた、覆土の施工実験のサンプル。 一番下が砂、黒っぽいのが浮泥を模したもの、その上が覆土です。 覆土をよく見ると、上下で2色に分かれているのが分かります?上側の灰色っぽいものよりも、下側の白っぽいのが軽く作られているようです。これは、覆土を施工する際に浮泥が重さで逃げにくくするためです。 以前は一発仕上げで60センチの覆い厚を予定していたようですが、上記の通り2層式にする事と変更を行ったため、覆土の厚さは試験施工の結果を見て最終的に決めるとの事。 |
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もう一つ、別の話題。 免震重要棟など、工事と別に運用に必要な施設で発生した生活ゴミ(弁当ガラなど)を焼却する小型の焼却炉が完成したとの事。免震重要棟の北側にある倉庫の一角に設置。 突っ込むのは弁当やペットボトルなので、焼却しても当然汚染されているはずがありませんが、まぁいろいろ事情があるんでしょう、灰は外部には出さずに所内でドラム缶に突っ込んで保管するそうです。 (2012年1月28日撮影) |
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2012年2月22日 | ||||||||||||||||||||||||||
最近、会見をしっかり見るようにしてるんですが、一部の記者の訳の分からない質問は何なんだと思う。 某議員が言ってたとか、以前に公表された資料で詳しく説明されている温度計の件を執拗に質問したり、何がしたいのかさっぱり分からん。 フリーの他、何とかの記者団(早口でかつ声が小さいので聞きとれん)と言う人たちらしいが、週刊誌の連合か何かだろうか。 最近は遮水壁の件に興味を持っているのか、議員(馬淵議員?)が中長期何とか会議だかをを去った後に意見が変わった事(陸側遮水壁の施工を行わない方針)を陰謀か何かと思ってるようです。 そもそも、陸側に遮水壁を立てても、汚染水の流出抑止効果はほとんどありません。原子炉建屋への地下水流入には関係あるだろうけどね。 地下水は地下数メートル下に帯水層があり、ほとんど地下が汚染されていない現状、ここにあるのはただの地下水なわけです。これが地下でどう流れても汚染拡散とはほとんど関係はない。 そもそも地下水を減らしたい場合、わざわざ大金掛けてそんな壁を立てなくても、近くに井戸を掘って吸い上げる(ディープウェルや、現在復旧中の既設サブドレン)だけで地下水位を下げられます。土木工事や地すべり対策などでいくらでも例があります。つまり、地下水を減らす目的であってもわざわざ壁を立てる必要はありません。 もしこんな壁を陸側に立てる場合、地下埋設物が多数ある敷地での工事は非常に困難です。過去のページでも触れていますが、敷地の地下は陸上設備を減らす目的で埋設物だらけです。トレンチも山ほどあります。下手に矢板を打って何か重要な配管やケーブルをぶった斬るリスクのほうがヤバイです。また、矢板を打って管路を切断した場合、そこから雨水が流れ込んで新たな汚染水侵入場所にもなります。 ※昔の資料では、初期段階で「周囲を矢板で完全に囲む」計画があり、それを後にやめた(やめたというか、案の時点で消えたらしい)のは、地下埋設物の懸念を考慮したものと思われます。 「配管の撤去」の件の原口といい、知識が素人未満のアホ議員は公衆の場で喋らないでくれ。 |
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2012年2月23日 | ||||||||||||||||||||||||||
放射能が低減したということで、装備運用の変更が行われるようです。 まずマスクの変更。 作業場の状況により、全面マスクのフィルターがダストフィルタ(フィルタに活性炭の無いタイプ)に変更されます。従来使用されていたフィルター(チャコールフィルタ)に入っている活性炭はヨウ素(揮発性のある物質を対象としている)を除去するために付いているのですが、ヨウ素は検出限界未満になり意味が無いので、粒子状物質用フィルタにのみのマスクに変更にしたわけですね。 ここで問題になっているセシウムは粒子状なので、活性炭よりフィルタのほうが重要となります。 左図にもあるように活性炭は湿気に弱いので、むしろこれが問題となります。(事故初期の際、建屋内が高湿度であったので、活性炭フィルタの短寿命による作業の制限が問題になった)。つまり必要がなければ、活性炭は付いていないほうが有利です。 さらに吸気抵抗が2/3になるので、呼吸が楽になります。重さも軽くなります。また、フィルタの8割をダストフィルタに変更できるため、ゴミの体積を減らす効果もあります。 これにより、屋外作業は基本的にダストフィルタのマスクとなります。 しかし、建屋内は線量が高いなど依然危険な状況であるので、これまで通りチャコールフィルタでの作業となります。 |
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その他、外部(Jヴィレッジ・福島第二)から免震重要棟または5/6号機サービス建屋休憩所へ直行する場合は、タイベックが不要になります。また、正門の警備もタイベックが不要になるとの事。 もちろん、作業場所では着用は必要です。これに例外無し。 |
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2012年2月24日 | ||||||||||||||||||||||||||
「東京電力福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた燃料デブリ取出し準備の機器・装置開発等に係る技術カタログ検討ワークショップ」が開催。 資料を見るに、特に目新しい情報はありません。まぁこれからだし、取り出しの前にはまだいろいろやる事が山ほどあります。予定では、取り出しは早くても10年後です。 資料には最近の航空写真が載っていました。これが一番の収穫です。 以前に雨水対策で3号機タービン建屋の穴を塞いだのですが、設置された現物を撮影した写真の公開は初めてじゃなかろうか。ていうか1号機のカバーも、上から見たのは初めての気がする。(テレビとかはあったかも知れんけど、あんまりテレビ見ないからなぁ。キャプ載せると文句言われそうだし。) |
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2012年2月25日 | ||||||||||||||||||||||||||
8時30分頃、サリーのB系で漏えいを発見。10時44分に停止。 漏えいが見つかったバルブ(弁)付近はビニールで養生を行なっているようで(漏れやすい箇所なので、あらかじめ飛散防止目的で養生がしてあると思われます)、ここの下から水が垂れていたようです。 (1秒に1滴程度) ビニール養生からは下に漏れていたものの、下にはこういう事があろうかと、ちゃんと堰が用意してあるので、建屋の外どころか床などに流出は無し。 うん、すばらしい事だ。これぞアクシデントマネジメント。水は漏れるものと思ったほうがいい。ちょっと古い機械とかあちらこちら漏れてくるからな。まぁこれは古くないけど・・・ ちなみに、機器自体のトラブル(運転上の人為的なミスを除いたもの)はこれが初めてだそうです。 (2012年2月25日撮影) |
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ビニール養生を取り外して、バルブを閉めた状況。まだ水が吹き出ています。(写真で見えるかな?) 気のせいか、漏れが発生しているのが溶接部ではなく、それのちょっと下辺りに見えます。 バルブのシールかと思ってたけど、そうじゃないですね。 ちなみに、バルブは米・テキサス州にあるFlow-Tek社製です。なぜアメリカ製・・・
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フロー図での、漏れの発見された位置。 まだ吸着工程を一切通っていない場所なので、放射性物質の濃度は強い場所です。 上の写真を見ても何となく分かりますが、セシウム吸着塔とろ過フィルターのベッセルは見た目はほとんど一緒のようです。 配管を修理と言うよりフィルターごと交換したようなので、配管はたぶんベッセルと一体で管理されているんでしょう。以前の写真でも、ベッセルに配管がそのまま付いた状態で搬出されている写真があります。 |
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次の話題。この痩せた金正日みたいなおっさん、猪●直樹という現・東●副知事です。 東名神の2本目を建設するという国の基幹インフラ道路整備を、田舎のいらない道路と同様に規模縮小したり(猪瀬ポールでググってみよう)と、長い目で物を見られないインチキコストカッターです。 日本国の脊椎である東名阪の新道が2車線とか、はっきり言って世界の笑いものです。 このおっさんが東電の電気料金の値上げに拗ねてしまったのか、電力を他の地区(中部電力)から買うと言っているようです。ガキですね。
コストは料金に反映させるのは当然だろう。 今後化石燃料に頼るなら、これからはずっと産油国とマーケットのマネーゲームの気まぐれで燃料代の乱高下に一喜一憂するのは当然です。 原子力は、こうした化石燃料の価格の動きを電気代に影響しないように平坦化させる大きな意味があるのですが、こういう事には全然目を向けられませんね。 いかん・・・高速道路好きだからつい熱くなってしまった・・・ 早く開通しろ圏央道♪天狗?何それ |
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2012年2月27日 | ||||||||||||||||||||||||||
26〜27日に掛けて、平成23年度福島第二原子力発電所 緊急時演習なる訓練が実施されたとの事。メニューは、過去に何度も行われた緊急時対応訓練とほとんど一緒なので割愛。 参加人数は、2日間で延べ約170名。結構大規模です。こういった訓練を年1回予定しているようです。 とりあえず、発生条件は
今回の教訓なのか、消防団は社員がやっているように見えます。 後ろの平屋は、消防車の車庫っぽいですね。普通の消防署みたいに、外に「出動」の電光掲示板が付いています。 どっかの事故調に、消防団は下請けに丸投げしていたと書いてありましたが、事業所内の消防団は社員もしくは直系の関連会社がやるものです。少なくとも、仕事で行った大規模工場はみんなそうだったです。 余談ですが、木のCM映像で有名な某H製作所では、金属製の立派な社章がドーンと正面に取り付けられた消防車が誇らしげに正門横に停められていました。 地域協定によっては、近隣で火災があった場合、事業所の消防車も応援に駆けつける場合があります。 (2012年2月26日撮影) |
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ただいま放水中。指揮者が睨みをきかせています。 消防の世界は、役割分担や指揮系統が非常に明確化されています。指揮者・放水口を構える係・ポンプを操作する係・交代要員など・・・。ただ横で見ているわけではないんですね。 また、礼式や規律を非常に重んじます。田舎では新人いびりの口実になってるけど。 礼式や規律の重視は消防団だけの話ではなく、気の緩みが死に直結する消防の世界では当然のようです。有名な例として、消防学校では日頃の訓練とは別に、これらもみっちり教え込まれるそうです。 企業内の消防団は知らんけど・・・ ここに詳しく書いてある。動画もあるよ! 消防団オフィシャルウェブサイト - 総務省消防庁 今回行われた訓練メニュー
(2012年2月26日撮影) |
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地下式の防火水槽からの送水訓練。 協力企業らしき人も写っていますね。誰もが扱えることは非常に重要です。 (2012年2月27日撮影) |
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仮設ケーブルの接続訓練。 これは、電源車の備え付けケーブルの接続風景ですね。 6,600Vという高電圧なので、ちゃんと接続しないとまずいです。 |
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たぶん、建屋側に事前敷設されている仮設ケーブルに電源車側のケーブルを接続している所。 短管で作った架台で、ケーブル端末を固定しています。 仮設ケーブルは、重要負荷(盤か機器かは分からん)から建屋の外に向かってあらかじめ敷設されているようです。何らかの原因で電源が喪失した際は、負荷を既設電路から切り離し、これを仮設側に振り替えて使用するようです。 仮設ケーブルは、既に総延長1,160mが敷設済み。 |
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no photo | 政府・東京電力中長期対策会議 運営会議 第3回会合が開かれる。 運営会議・研究開発推進本部の2本立てです。 これについてはいろいろあるので、他のページで触れることにします。 大きな動きとして、多核種除去設備の情報が出て来ています。今まで散々苦しめられてきたストロンチウムなど、キュリオンやサリーで除去出来なかった様々な核種を取り除くことができます。 そういえば、浄化後の水の放出について、会見中にどっかの記者(フリーか週刊誌)と東電が言い合いしていました。 「大人の事情」で、海への放出を言えない東電と、それを執拗に言わせようとする記者。こういう英雄気取りの追求は醜いです。 いつかは放水しなければならないのは誰でも知っている。こんなケチを付けるより、将来の放水の際には、絶対に安全に配慮してくださいとか言うならともかく、こうやって地元住民や漁業者などと東電との間に、意図的に軋轢を生じさせようとミスリードする低俗な記者は消えて欲しい。 |
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2012年2月28日 | ||||||||||||||||||||||||||
10月末に行われた、2号機における遠隔ロボット「クインス」による調査続き、2回目の調査が27日に行われました。その動画が本日公開。 前回の調査の帰り道で立ち往生した1号機に代わり調査を行うのは「クインス2」です。 今回は登場しませんが、他にもクインス3という兄弟も居ます。 クインス2と3は双方で無線通信が可能で、万が一有線の操作用ケーブルが損傷や絡まりなどでダメになった場合は、この配線をロボットから切り離し、もう一つのクインスを無線中継局として使用し、建屋から脱出する事も可能なようです。(クインス3にケーブル切断機能がある模様)よく見ると、画面上にアンテナマークがありますね。今回は単独で乗り込んでいるので電波は出ていません。 画面の正面2つの映像はクインスの前後、左中は上からロボットを見降ろす視点(俯瞰)です。見降ろすカメラは、制御ケーブルを繰り出したり巻き戻したりするドラムを監視する目的と思われます。その映像の上下にある小さいのが、クローラー部分辺りの視点です。上段の左から2番目は線量計です。ここでは177.9mSv/hを表示。 クインスの現在の姿勢は、右のCGで表示されます。アンテナマークの下は温度と湿度。 クインス1との変更点ですが、目立つ点ではケーブルドラムが改良されています。通信ロストを防ぐために有線を採用しているのですが、それはケーブルの絡みを起こすリスクが生じます。ていうか前回はそれが原因で立ち往生してしまいました。そのため、ケーブルの扱いには、より多くの配慮が行われています。 ドラム改良の目的は、後退時にケーブルが邪魔になる点についての対策との事。 ノートPCが購入後に速攻でここに持ち込まれたせいか、変な吹き出しが出てますw、 (以下、この項は2012年2月27日撮影) |
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クインス2には、クインス初代には無かったダストサンプリング機能が搭載されています。オプション画面により、サンプリング用のポンプを操作できます。その他、LED照明の操作も、ここで行う事が可能です。 しかし、千葉工業大のこの研究室は視点がインターナショナルなせいか、インタフェイスの多くがが英語表記です。日本なんだから日本語表記にしなさいよ寂しいじゃん。あと、ロボットをもっと和風の名前にするとか。 しかし、階段もスイスイ登るクインスは実に頼もしい。クインス3は3次元スキャナ等の計測機器の装備が行われていて、2台を使い分けて様々な調査が可能です。
関連サイト 未来ロボット技術研究センター(fuRo) - 千葉工業大学 |
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公開された動画の解像度は低いですが、動画とは別に静止画撮影が可能のようで、こうした割と高解像度の写真も撮影できるようです。 これは建屋内の南あたりから北面(1号機のある方向)を撮影したものです。右(東)の海側ブローアウトパネルが解放されているので、そこから光が差し込んでいます。 床には水たまりが多数ありますが、建屋内の湿度が高い(80%弱くらい)ので、これが結露したものではないかと見られているようです。 天井に換気設備が無い(さらに、建屋内の空調系はもちろん死んでいる)うえに燃料プールもあるので、どうしても湿気が多いのではないかと。 そういえば、建屋内の水素濃度ってどうなんだろう。 写真をよく見回すと、いろんな物が見られます。この写真は縮小しているので見づらいと思いますが。 奥の壁には投光器や監視カメラ(屋内型なので湿気で壊れていると思われる)が見えます。 左の壁にはダウントランスらしき物が見えます。 天井クレーンは80tのようです。思ったより小さいな。 クレーンは、入域が可能になった際に点検を行い、再使用が可能かを調査するようです。まぁ電気機器以外は軸受交換や基本的な再整備で使用は可能でしょう。見た目はちょっとひどいですが、塗装が剥がれているので大げさに見えるからでしょう。 クレーンに高所作業標示や標語があったり、柵や床に養生がされています。当時は燃料取扱装置の整備が行われており、その時から時が止まったままです。 う〜ん、やっぱ湿気が心配です。 左に柵が見えますが結構錆びています。壁の側面をコア抜きしてでも(天井はおすすめできない)換気設備を付けたほうがいい気がする。放射線物質拡散防止にもなるし。 |
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これは、燃料プールの真横(西から東)を撮影した所です。 手前の「3C区域」と書かれた板の先にプールがあります。ここの視点からは水面は見えません。 写真左の、プールを跨いでいる梁のような機器は燃料取替機です。プール内の燃料集合体をプールから取り出す為の伸縮式のアームが見えます(銀色の筒みたいなもの)。 天井クレーンを床においたような構造で、桁が床上のレールを走行し、その上のトロリーのようなものが横行する仕組みです。写真左下に見える緑色の物体は走行装置ですね。 この機器は、燃料プールからの燃料取り出しに際して再使用する計画があります。 電気機器はダメになっているでしょうが機体の再使用は普通に可能と思います。よって、どのみち再整備は必要でしょう。 そういった意味でも、室内の多湿は問題ですね。 水温はしっかり下がっているので、湯気などは見えません。 |
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上の写真より少し北側から、同じ方角を撮影。燃料取替機の短手反対側ですね。 この位置が燃料プールの北端部分になります。TEPCOマークの板囲いの内側が燃料プールです。 燃料取替機の走行軌条が見えます。レールは元々錆びやすいうえに、長期間こんな環境に晒されているので錆が浮いています。上から結露水が沢山降ってきたせいか、走行装置部分に錆の跳ね返りが見えます。 事故当時は設備の整備が行われていたので、養生シートが敷かれているのが見えます。 光が射しているのはブローアウトパネルの開口部。 |
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上の部分より、さらに北に行った所です。南東方角を向いています。 向こうに見えるのは、さっきの燃料取替機です。 写真中辺りの、柵が円弧状に見える所の内側が原子炉の直上になる原子炉ウェル部分です。 ここに分厚いコンクリート製の蓋(シールドプラグ)が被せられており、その下に原子炉があります。 ここの原子炉シール部分からの漏れが発生していると見られるため、ここ近傍がフロア内では一番線量が高いです。200mSv/hを超えています。 長靴や工具が当時のまま置かれています。生々しい・・・ 床に、天井クレーンから剥離した塗料が散乱しています。 |
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