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政治
【正論】元駐タイ大使・岡崎久彦 「安倍日本」どこが右傾化なのか
安倍自民党圧勝直後の米国の論調を見ると、マイケル・オースリン氏は米紙ウォールストリート・ジャーナルで日本は少しも右傾化などはしていないと論じ、ジョン・リー氏はニューヨーク・タイムズで右傾化などは一言も論じず、安倍内閣が中国に対して毅然(きぜん)として立ち向かう姿勢を歓迎すると述べている。日本の右傾化については、ジャーナリスティックな報道や解説記事の中では、1、2パラグラフ触れているものもあるが、社説の類いで正面からこの問題を論じたものはあまりない。
中曽根康弘政権、小泉純一郎政権のような長期政権は、強固な日米信頼関係の上に立っていた。佐藤栄作長期政権は米国の信を失って、ニクソン・ショックを受けて転落した。
アメリカは、今やその国策であるアジア・ピヴォットのために日本の協力が不可避となっている。
日本としては、防衛態勢を強化し、集団的自衛権の行使を認めて日米協力関係を強化することによって、日米関係を強固なものとするチャンスである。(おかざき ひさひこ)
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