［国際］「尖閣」「反日」がトップ　中国のネット書き込み、世論形成が奏功？（2012.12.19 20:54）

　中国政府系シンクタンク、中国社会科学院は１９日までに、中国のインターネット上の主要な掲示板や短文投稿サイト「微博」（ウェイボ）への書き込みで今年最も多かったのは、沖縄県・尖閣諸島（中国名・釣魚島）と反日デモに関するものだったと発表した。社会情勢を分析した報告書「社会青書」で明らかにした。

　フィリピンと領有権を争う南シナ海のスカボロー礁（中国名・黄岩島）と同海に関する書き込みは４番目。ネット利用者の間で「領有権」に対する関心が高いことが浮き彫りになった。中国指導部は発展目標の一つに「海洋強国建設」を掲げ、国民世論の形成にも力を入れている。

　尖閣諸島と反日デモに関する書き込みは１億７７４２万件。２番目はロンドン五輪関係の７５８３万件。３番目は６月の「神舟９号」と無人宇宙実験室の中国初のドッキング実験成功で３９２３万件だった。（共同）