幾度となく核搭載二足歩行戦車"メタルギア"を破壊して世界を救ってきた伝説の英雄。 1972年に最強の兵士ビッグボスの再誕を目的として愛国者達によって実施された 恐るべき子供達計画によってビッグボスのクローンとして誕生した。 同時に生み出されたリキッド・スネークとは人工的な双子。 本名をデイビッドという。 彼を生み出した愛国者達の中心人物ゼロと本名(デイビッド)が一致するため、彼の名前をもらった可能性が高い。
ビッグボスは葉巻(はまき)を好んでいたが、彼はタバコを愛煙している。 任務中でも決してタバコを手放さないヘビースモーカーである。
ビッグボスに比べるとユニークさや変人ぶりは少なく冷静沈着なイメージが強いが、 ビッグボス譲りの女好きで、任務中の会話や無線中に度々女性に口説き文句のようなことを言う。 ただそれも歳を負うごとに少なくなっていく。 彼は多くの人間を殺してきたが、決して殺戮に喜びを感じることはなかった。 彼の人生で人から優しくされることはとても少なかったが、 親友のオタコン曰く、誰よりも他人への優しさを理解している男だったという。
また潜入任務では姿を隠すためにダンボール箱をとても好んで使用する。 ビッグシェル占拠事件においては雷電に対してダンボール箱の重要性、扱い方を熱弁する。
ビッグボスのクローンゆえに後述する理由で急激に老化が進行してしまう。 そのため40代にして老兵のような風貌になってしまったことから、オタコンたちから オールド・スネークと呼ばれるようになる。
彼は産まれてまもなくアメリカ合衆国の諜報機関CIAに引き取られ、施設で育てられた。 そして物心がついた頃から銃を握らされ、やがて兵士としての優れた才能を開花させていく。 10代の頃、彼はグリーンベレー(アメリカ陸軍特殊部隊)に所属し、湾岸戦争などで特殊作戦に参加し、活躍する。 やがて1990年代に、ビッグボスによって結成されていた隠密特殊部隊FOXHOUNDに入隊する。 FOXHOUND隊員時にビッグボスから『ソリッド・スネーク』のコードネームを与えられた。 また、この時期にビッグボスからCQCなどの戦闘技術を学ぶ。
1995年(MG)、アウターヘブン蜂起が起き、CIAからの指令を受けたビッグボスの指揮のもと、 FOXHOUND隊員としてアウターヘブンに送り込まれる。これが彼にとって初の単独潜入任務になる。 そこで先に潜入してアウターヘブンの捕虜になっていたグレイ・フォックスに出会い、彼を救出、共に戦った。 そして要塞の奥で開発を進められていたメタルギアをたったひとりで破壊することに成功する。 しかし脱出を図るスネークの前に驚くべき人物が立ちはだかった。 その男はFOXHOUND総司令官のビッグボス。 実は今回の一件はビッグボスの陰謀であり、彼はFOXHOUNDの総司令官でありながら アウターヘブン蜂起の首謀者でもあったのである(詳しくはアウターヘブン蜂起を参照)。 彼は恩師であるビッグボスと、戸惑いの中死闘を繰り広げた。 そしてスネークは見事勝利、アウターヘブンを陥落させた。 アウターヘブン蜂起の後、スネークは突如としてFOXHOUNDを除隊、隠居生活を送り始める。 自らの上官であり尊敬していたビッグボスに裏切られたことは、スネークにとって大きなショックであったのかもしれない。
1999年(MG2)、ザンジバーランド騒乱が起き、再びCIAからFOXHOUNDに潜入命令が下ると、 スネークは既にFOXHOUNDを除隊していたが呼び戻され、 ビッグボスなきあとFOXHOUNDの総司令官となっていたロイ・キャンベルを指揮官として ザンジバーランドに単身潜入する。この時、無線でのサポート要員としてマクドネル・ミラーも作戦に参加していた。 潜入したザンジバーランドで彼はビッグボス側についていたグレイ・フォックスと対峙することになる。 グレイ・フォックスの操縦するメタルギアの破壊に成功、フォックスと殴り合いの決闘にも勝利した。 そして再びスネークの前にかつての上官ビッグボスが立ちはだかった。 この時のスネークは自身の出生の秘密を知らないが、どこかで自分がビッグボスと深い因縁の関係にあることを感じていた。 彼はその因縁から解放されるために再びビッグボスとの一騎打ちに挑んだ。 そして彼は勝利し、ビッグボスの最後を見送った。 この時ビッグボスは自分がスネークの父たる存在であることを告げたとされる (しかしクローンであるなど恐るべき子供達計画に関しては話していない)。 こうしてスネークは再びビッグボスの陰謀を打ち破り、ザンジバーランドを陥落させた。 この頃から、2度にわたりメタルギアをたった一人で破壊し世界を救ったことから、「伝説の英雄」、「不可能を可能にする男」と謡われるようになる。 ザンジバーランド騒乱の後、スネークはアラスカに姿を消し、隠居生活を送りはじめる。
スネークはザンジバーランドでビッグボスを討伐したが、 因縁を断ち切って戦いから解放されることはなかった。 ビッグボスが死んでからもその遺志は他のクローンである リキッド・スネークやソリダス・スネークに受け継がれ、 依然としてソリッド・スネークの人生に影を落とし続けたからである。
2005年(MGS)、シャドーモセス島が リキッド・スネーク率いるテロリスト集団に占拠された際、 ロイ・キャンベルにより無理やり連れ戻され、潜入任務を与えられる。 その任務の目的はメタルギア発射の阻止、人質となっているDARPA局長ドナルド・アンダーソンと アームズ・テック社社長ケネス・ベイカーの救出だった。 ロイ・キャンベルを指揮官、ナオミ・ハンター、メイ・リンを サポート要員とし、シャドーモセス島に単身潜入する。 彼は作戦中ハル・エメリッヒ、メリル・シルバーバーグと出会う。 ハル・エメリッヒのことは以後オタコンと呼び友人として慕うようになる。 また、そこでサイボーグ忍者と化し暴走していたグレイ・フォックスと再会し、彼と戦ったが、 正気を取り戻したグレイ・フォックスの協力でリキッド・スネークの操縦するメタルギアREXの破壊に成功する。 その後彼はリキッド・スネークとの殴り合いの対決に勝利、彼の追撃もかわしメリルと共に脱出に成功した後、 スネークの体内に仕込まれていた殺人ウイルス"FOXDIE"に感染して死にゆくリキッドの最期を見送った。 任務を終了した彼はメリルと共に姿をくらます。
シャドーモセス島事件のあと、彼はどこの公式軍にも属さず、 ナスターシャ・ロマネンコが著書"シャドーモセスの真実"にて得た印税を資金に反メタルギア財団"フィランソロピー"を設立、メタルギア根絶活動を続けていた。 財団のメンバーはスネーク、ハル・エメリッヒ、メイ・リン、ナスターシャ・ロマネンコ。
2007年(MGS2)、フィランソロピーとしての活動中、海兵隊により新型メタルギアが開発されているという情報をオタコンが掴み、 輸送タンカーに単身潜入する。 実は彼らに情報を流したのはリボルバー・オセロットで、彼の策略によりスネークはタンカー沈没事件の犯人に仕立て上げられてしまう。 タンカー沈没と同時にソリッド・スネークは世間的に死亡したものと認識されることになるが、 実際はオタコンにより救出されている。
その後フィランソロピーは、スネーク死亡説を利用するためにリキッド・スネークの遺体を奪取し、 ソリッド・スネークの遺体だと偽装する。リキッドのDNA情報はスネークのそれと一致するため 周りを欺くことに成功する。
2009年(MGS2)、ビッグシェル占拠事件の際、ビッグシェルに単身潜入する。 そこで出会った雷電を利用しつつ"イロコィ・プリスキン"という偽名を名乗り協力する。 後に自らがソリッド・スネークであることを雷電に明かし、共に ソリダス・スネーク達の阻止、アーセナルギアのAI"G.W."の破壊に成功した。 この事件の後からフィランソロピーとしての活動をやめ、オタコンたちと共に愛国者達を倒すための活動を始める。
ビッグシェル占拠事件後、スネークは雷電と行動を共にし、 愛国者達に捕らえられたサニーの救出活動を続ける。 その頃、自らの体に急激な老化が進行していることに気づく。 様々な医者に診てもらったがその原因は不明のままだった。
オタコンや、雷電により救出されたサニー達と共に ノーマッド機内で生活しながら、対愛国者達活動を行うようになる。
2014年(MGS4)、ビッグシェル占拠事件で覚醒していたリキッド・オセロットが蜂起を起こすと、 ロイ・キャンベルからリキッド抹殺の依頼が入る。 老兵となったスネークはそれが自らに課せられた使命だと信じ、抹殺任務を決行する。 任務中、9年ぶりにナオミ・ハンターと再会し、急激な老化が進んでいる自らの体を診断してもらい、 それがクローンであるソリッド・スネークにあらかじめ設定された"寿命"によるものだと知る。 また、あと3ヶ月もすれば体内のFOXDIEが変異を遂げ無差別に人間を葬ってしまう、つまりスネーク自身が 大量破壊兵器になってしまうという事実を聞かされ、多大なショックを受けながらも、リキッドの抹殺の後 自ら命を絶つことを決意する。 その後、リキッドによる完全なシステム掌握を防ぐため、アウターへイブンに潜入、 たくさんの仲間達の命運をかけ、瀕死のオールド・スネークはG.W.が守られているサーバールームに到達。 オタコンの操るメタルギアMk.Ⅱと共にナオミが作ったワームクラスターを流し込むことに成功、 G.W.、そしてJ.D.(ジョン・ドゥ)をはじめとする愛国者達のAIを消滅させた。 戦争が終焉した後、アウターへイブン艦上でリキッド・オセロットと最後の殴り合いの戦いに挑み、勝利する。
戦いが終わった後、決意していた自決を試みたが、やはり自ら生命を絶つことは彼にもできなかった。 そこにオセロットとEVAによって解放されたビッグボスが現れ、 15年ぶりの再会を果たす。 彼から、ドレビンによって注入された新たなFOXDIEによって古いFOXDIEの変異型の発症が 抑えられたことを聞かされ、また、これからの時代を蛇としてではなく人(デイビッド)として生きるように忠告される。 その後、スネークの体内に仕込まれたFOXDIEに自ら感染し息を引き取るビッグボスを見守った。
以後、彼はビッグボスの忠告どおり一人の人間"デイビッド"として前向きに生きていくことを決意した。