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電力・エネルギー

北海道の電力安定供給の要 北本連系設備、新線運用開始 

2012/12/28

函館側にある古川ケーブルヘッド

北海道で2010年度比7%以上の節電要請期間がスタートした12月10日、Jパワー(電源開発)は北本連系設備の新設ケーブルの運用を開始した。北海道電力泊発電所の再稼働が見通せない中で、北海道と本州を結ぶ唯一の連系線は、大規模電源脱落時に重要な役割を果たす。

北本連系電力所は函館市の北海道電力七飯発電所近くにあり、北本連系設備を管理する。北本連系線は、北海道側の函館変換所と本州側の上北変換所を直流で結ぶ設備で、函館側の古川ケーブルヘッドから青森側の佐井ケーブルヘッドまで、津軽海峡の約43キロメートルを海底ケーブルで横断する。3本の既設線があるが、新線はすべてに代替できるケーブルとして敷設された。

使用前自主検査の最終確認試験では、Jパワー関連の人員だけでなく、メーカーである東芝、日立製作所も協力し、11月6日からおよそ1カ月で仕上げた。北海道の冬の電力需要は午後4時以降にピークを迎えるため、万が一に備えて、午前3時から午後3時という変則的なシフトで実施。節電要請期間の開始に間に合わせた。「北海道支店などからの応援のほか、メーカーにも協力して頂いて間に合わせることができた」と沼田徹夫・北本連系電力所長は話す。 (本紙3面より抜粋)



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