元プロ野球選手のタレント板東英二(72)の個人事務所「オフィスメイ・ワーク」(名古屋市名東区)が名古屋国税局の税務調査を受け、2011年8月期までの7年間で約7500万円の申告漏れを指摘されていたことが27日分かった。
うち約5000万円は取引先への架空外注費などによる所得隠しと認定された。重加算税を含めた追徴税額は約2800万円で、既に修正申告しているという。
関係者によると、同社は大阪府のイベント企画会社にテレビ番組の企画・制作を外注したように装って所得を圧縮するなどしたほか、板東個人の費用を経費として計上した。
中部日本放送(名古屋市)は27日、来年1月1、2日に放送予定だった板東出演の新春特別番組「そこが知りたい特捜!板東リサーチ」2本の放送を中止すると発表した。「事務所から修正申告を済ませているとの説明を受けたが、社会への影響の大きさや正月番組という性格を踏まえ見合わせる」という。
板東は1959年に中日に入団、69年に退団した後は野球解説者やタレントとして活動している。また88年に国税庁のポスターに起用されて以来、期限内に確定申告をするよう呼び掛ける国税庁のPR活動をしてきた。
[2012/12/27-21:02 スポーツ報知]