爆羅騎「史上最低身長横綱」目指す！１日で１６０センチに戻った

初稽古を行った爆羅騎

　大相撲初場所（来年１月１３日初日・両国国技館）の新弟子検査（２６日）で、背伸びして体格基準ギリギリの１６７センチを突破した伊藤爆羅騎（ばらき、１８）が２７日、茨城・龍ケ崎市の式秀部屋で初稽古を行った。今後は身長を伸ばす努力はせず、１６０センチの小柄な体格を生かす相撲で、最も背の低い横綱を目指すと誓った。

　髪を逆立てることなく、かかとも地面につけて本来の身長に戻った伊藤はしこ、すり足などで汗を流した。「朝、起きたらびっくりした。たくさんの方におめでとうと言われました」。スポーツ紙が、奇跡の検査突破を大きく報じたことに目を丸くし、照れ笑いを浮かべた。

　２６日までは、体のバランスを整えるストレッチ、睡眠を増やすなど身長を伸ばす努力を続けてきたが、今後は方針を転換する。来年１月４日付で式秀部屋を継承し、師匠となる小野川親方（元幕内・北桜）から「縮んだ方が相手が取りにくい」という助言を受け、懐に潜り込み“小よく大を制す”攻めに徹する考えだ。

　今後については「５０場所以内に幕内になって、将来は大関、横綱になりたい」とやる気満々。１６０センチで角界の頂点に立てば、１６４センチだった秀ノ山雷五郎を抜いて最も身長の低い横綱となる。「人に勇気を与える相撲を取りたい」。体は小さいが、目標はでかい。