藤村、ももクロ野球だ！ファンにハツラツプレー届ける！

　巨人の藤村大介内野手（２３）が２７日、“ももクロ野球”で飛躍することを誓った。クリスマスの２５日、練習後にさいたま市内で行われた人気アイドルグループ「ももいろクローバーＺ」のライブを初観戦。「ファンと一体感があってすごかった。野球に通じる点もありましたし、ももクロを見習って頑張りたい」と参考にする考えを明かした。

　〈１〉下積み時代　ももクロは客が数人の路上ライブから始まり、全国の家電量販店でのライブなど、２年の下積みを経て、ようやくメジャーデビューにこぎ着けた。藤村も０７年高校生ドラフト１巡目で入団したが、初出場まで３年余りを要した。昨年は盗塁王を獲得するなどレギュラーをつかんだが、今季は序盤に守備のミスから先発を外れる試合もあった。「もう一度、守備でしっかりアピールしたい」と“下積み”時代を思い出すつもりだ。

　〈２〉ハツラツプレー　歌と踊りだけでなく、曲と曲の間にプロレスラーと対戦するなど体を張ったパフォーマンスでファンを盛り上げようとする姿に感心。今季は相手に足を警戒され、盗塁を躊躇（ちゅうちょ）する場面もあったが「若さと思い切りをもっと出していきたい」と勢いを取り戻す。

　〈３〉チーム愛　今年は初めて紅白に出場するなど世間に認知されるようになったが、これまでソロ活動はなし。あくまで「ももクロ」としての活動を重視する。藤村自身も犠打の達人を目標にするなど、チームプレーが信条。「進塁打を打つ場面ではしっかり打ったり、チームの役に立ちたい」とチーム愛を再確認した。

　６年目を迎える来季は全試合出場と４０犠打を目標に掲げる藤村が、“ももクロ野球”でさらなる進化を遂げる。