ノロウイルス
手洗いで予防

 

 

 ノロウイルスを中心とした感染性胃腸炎が流行し始めています。過去10年間で見ると、大流行した2006年に次ぐ勢いです。感染すると、下痢やおう吐、腹痛などを起こしますが、子どもや高齢者は重症化することもあるので注意が必要です。専門家は手洗いを徹底することをすすめています。

 

 

 

 

 

吐き気や下痢、腹痛


 国立感染症研究所によると、最新の1週間(11月26日〜12月2日)に、全国3000か所の小児科で、ノロウイルスを中心とした感染性胃腸炎と確認された患者は1か所あたり平均18.00人。7週連続で増えています。


 ノロウイルスにかかる患者数は、毎年約800万人。日本では毎年10月中旬から2
月の初めにかけての寒い時期に流行します。カキなどによる冬場の食中毒のほとんどが、ノロウイルスが原因だといわれています。

 

 感染しても症状が出ない人もいますが、発症すると微熱が出て、吐き気や下痢、腹痛などが起きます。高齢者や子どもが吐いたものをのどに詰まらせて死亡するケースもあります。

 

 下痢などの症状は1週間程度で治りますが、脱水症状になることもあります。脱水症状を防ぐために、下痢などがある間はスポーツドリンクなどでこまめに水分補給をすることが大切です。

 

 ノロウイルスは人から人にうつります。たいていの場合、患者の吐いたものや便などからウイルスが飛び、手や口から感染します。感染力がとても強く、小学校や幼稚園などで集団発生することがあります。

 

 治ってもノロウイルスは腸の中に残っていて、全部排出されるまでに平均で1か月近くかかります。小学生などでは長くて半年かかる時もあります。そのため、本人は治っていても、その間に別の人にうつしてしまう可能性もあります。

 

手のひら→甲→指先、つめの間→指の間→親指→手首

 

感染を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。
 

 ノロウイルスにくわしい同研究所の松野重夫先生は「一番の対策は手を洗うこと」と話します。
 

 外から帰った後や食事の前には、ていねいに手を洗うことが大切です。
 

 ためた水ではなく、必ず流水を使います。手のひら、手の甲、指先やつめの間、指の間、親指、手首の順に洗います。指先やつめの間、指の間、親指は特に汚れが残りやすい場所なので、よりていねいに。

 

 せっけんを使う方がより効果的ですが、固形ではなく液状を使いましょう。固形せっけんだと、前に使った人が感染していた場合、ノロウイルスがせっけんに残っている可能性があるためです。

 

 アルコール消毒はインフルエンザには効果的ですが、ノロウイルスには効果がありません。
 ノロウイルスは75度で1分間加熱すると死にます。食事を作る時は手をよく洗うだけでなく、食材の十分な加熱にも心がけましょう。

 

 患者の吐いたものや便を処理した時も注意が必要です。感染を防ぐために、吐いたものなどを処理する時には、ビニール手袋やマスクを使います。吐いた場所や、その周辺は塩素系漂白剤を100〜200倍にうすめたものでしっかりふき取りましょう。

 

 松野先生は「手洗いは本当に効果的なので、絶対にやってほしい。病気を広げないためにも、正しい手洗い方法を身につけて」と話しています。

 

過去の記事↓

◆安倍新政権で日本はどうなるの(2012年12月23日)

◆ノロウイルス 手洗いで予防(2012年12月17日)

◆笹子トンネルの天井崩落事故の原因は?(2012年12月15日)

◆5年ぶりの授業、「公約」守った(2012年12月5日)

◆衆院選 きょう公示(2012年12月4日)

◆いじめの報告数、大幅増(2012年11月23日)

2012年12月17日付

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