警察庁長官:悪質管理者「検挙も」…掲示板の違法情報放置
毎日新聞 2012年12月27日 13時06分(最終更新 12月27日 13時41分)
インターネット掲示板「2ちゃんねる」の元管理人(36)を警視庁が麻薬特例法違反ほう助の容疑で書類送検した事件に関し、警察庁の片桐裕長官は27日の定例記者会見で、掲示板の違法情報を放置する悪質な管理人に対し、検挙を含めた厳しい対応を講じるよう全国の警察に指導する意向を明らかにした。
片桐長官は2ちゃんねるの事件について「再三の警告にもかかわらず、違法情報を放置し、結果として実害を生じさせた悪質な事案」と指摘。「違法情報と知りながら放置し、(削除要請を)無視する管理者には、検挙を含む措置を講じるよう指導する」と述べた。
また、富山市の夫妻が殺害され自宅に放火された事件で、富山県警の現職警部補が殺人容疑などで逮捕されたことに「極めて遺憾であり残念でならない。警察に対する信頼を著しく裏切るような行為で、言語道断といわざる得ない」と述べた。
今後については「富山県警において必要な対策を講じると考えている」とした上で、警察庁も捜査結果を踏まえ、対策を検討する考えを明らかにした。【鮎川耕史、村上尊一】