補助金が入るようになったらアニメは終わり
「ワンピース」長峯達也監督に聞く(下)
――2009年の『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』が興収48億円を記録し、本作はそれ以上の成績が期待されていると思うのですが。
そうですね。こういうのは大きく言った方がいいから、とにかく「100億円を狙うぞ! 日本の映画興収1位をとってやる」ぐらいの気持ちは持っています(笑)。
そのためにはやはり『ONE PIECE』という作品にふさわしい映画にしなければいけない。それが僕の中での最大のミッションでした。『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の成功があったこともあり、それなりの人員や資金を投入することができましたし、尾田先生の協力も得られた、作品にふさわしい製作体制を実現できたと思っています。
――資金が投入されたという意味では、アメリカのシンガーソングライター、アヴリル・ラヴィーンの曲が2つも主題歌に起用されています。相当な予算になったと思うのですが。
その辺の経緯は僕の預かり知らぬ部分ではあります(笑)。ただ、やはりそれだけの作品にするんだという覚悟があるということです。