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宮城 女川町浸水域に宿泊施設12月27日 17時38分
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東日本大震災の被災地では、津波で被害を受けた旅館やホテルが多く、復興事業に携わる人たちなどの宿泊施設の不足が問題になっています。
こうしたなか、宮城県女川町の津波で浸水した場所にトレーラーハウスを利用した宿泊施設が完成し、27日から営業を始めました。
この宿泊施設は、津波で旅館を流された経営者たちの組合が、女川町の町営住宅の跡地に国の補助などを受けて設置しました。
この場所は、最大で4メートルの津波に襲われたことから、新たな建築物を建てる許可を受けるのは難しい状態ですが、建築物には当たらないトレーラーハウスを利用し、さらに高台への避難路を用意することで設置を認められました。
1台のトレーラーハウスには2部屋があり、合わせて48組が宿泊できます。
組合の理事長の佐々木里子さん(44)は、震災前、両親が経営する旅館の手伝いをしていましたが、津波で両親や旅館を失い、同じような仲間と共に宿泊施設を立ち上げたということで、「遠くから来た人に『女川はこんなに安心できる町になった』と思ってもらえるような空間をつくりたい」と話していました。
女川町では、旅館やホテルが震災前の5分の1以下に減っていて、宿泊施設不足の解消に役立つと町も歓迎しています。
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