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“中国版GPS”サービス開始
12月27日 16時3分

“中国版GPS”サービス開始
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中国は、衛星を使って場所を特定する「中国版GPS」とも言われる独自のシステムのサービスを27日から正式に始めると発表し、軍事目的でも活用を進めていく方針を示しました。

中国は、アメリカのGPSに対抗し独自の衛星測位システムの開発を進めていて、27日、政府機関の担当者が記者会見をしてサービスの開始を発表しました。
それによりますと、新しいシステムは「北斗衛星ナビゲーションシステム」、略称で「BDS」と名付けられ、中国が打ち上げた16基の人工衛星「北斗」を使い、10メートルの精度で位置を特定できるとしています。
サービスの範囲は当面、アジア太平洋地域で、今後さらに人工衛星を打ち上げ、2020年ごろには全世界に範囲を広げるとしています。
中国の衛星測位システムは、去年12月から試験的に運用を始めており、一部の地域で公用車のナビゲーションに利用されているほか、沖縄県の尖閣諸島の周辺海域を航行する漁業監視船にも配備されているといわれています。
また、記者会見で担当者は、軍艦やミサイルの運用など軍事目的での活用について、「中国の国防建設においても有意義だ」と述べ、軍事利用を進めていく方針を示し、今後、周辺の国や地域で警戒感が高まることも予想されます。

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