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4種混合ワクチン不足 従来型の接種も
12月27日 18時34分

先月、新たに導入された子ども向けの「4種混合ワクチン」は、希望者が多く、接種できない医療機関が全国的に相次いでいることから、小児科医などで作るNPOは、保護者に対し、接種の時期が来たら従来のワクチンを接種するよう呼びかけています。

4種混合ワクチンは、ジフテリアと破傷風、それに百日ぜきの3種混合ワクチンに、ポリオの不活化ワクチンを加えたもので、先月、導入されました。
3種混合も、ポリオのワクチンも受けていない生後3か月から7歳6か月未満の子どもは原則として無料で受けられますが、希望者が多く接種できない医療機関が全国的に相次いでいます。
ことし8月に生まれた子どもから接種を始める計画でしたが、注射の回数が少なくて済むことから、7月以前に生まれた子どものいる保護者が、4種混合の導入を待って接種させるケースが多いためとみられています。
こうしたなか、小児科医などでつくるNPO「VPDを知って、子どもを守ろうの会」は、感染力が非常に強く、乳幼児に感染すると重症化するおそれがある百日ぜきが大人で増えているとして、保護者に対し、接種の時期が来たら従来の3種混合ワクチンを接種するよう呼びかけています。
NPOの代表を務める薗部友良医師は「接種は3回必要で、一度3種混合を受けても、その後、4種混合を受けられるので、生後3か月になったらなるべく早く接種を受けることが大切だ」と話しています。
一方、厚生労働省は「対象となるすべての乳児が接種できるよう十分な供給量を確保しているので、来年3月までに不足感は解消できるはずだ」としています。

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