ドコモなぜiPhoneを売らないの? auに乗り換えやすいワケ (2/9ページ)

2012.12.2 13:10

加藤 薫(かとう・かおる)NTTドコモ社長 1951年生まれ。77年日本電信電話公社(現NTT)入社。2007年NTTドコモ関西・経営企画部長。08年NTTドコモ経営企画部長。12年6月より現職。

加藤 薫(かとう・かおる)NTTドコモ社長 1951年生まれ。77年日本電信電話公社(現NTT)入社。2007年NTTドコモ関西・経営企画部長。08年NTTドコモ経営企画部長。12年6月より現職。【拡大】

 また、ドコモとしてはスマートフォンの販売計画として年間1300万台を予定しているが、「iPhoneを導入しようと思えば、アップルからは計画販売台数の半分以上(650万台)を売れと言われることになりかねない。もし数あるラインアップの1つとしてならぜひ導入したいが、そのような要求はのめるわけがない」(山田隆持前社長)と素っ気ない。

 販売計画台数の半分以上がiPhoneになってしまっては、当然、NTTドコモを主力の納品先としている日本メーカーは間違いなく立ちゆかなくなるだろう。パナソニックやNECカシオを守る意味でも、NTTドコモとしてはiPhone導入には慎重にならざるをえない。

 しかし、iPhoneなきNTTドコモの現状は惨憺たる有り様だ。

 2012年8月の携帯電話契約数で比較すると、ソフトバンクモバイルが21万7200件、KDDIが16万1900件なのに対し、NTTドコモは8万1200件しか稼げていない(電気通信事業者協会調べ)。

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