ドコモなぜiPhoneを売らないの? auに乗り換えやすいワケ (4/9ページ)

2012.12.2 13:10

加藤 薫(かとう・かおる)NTTドコモ社長 1951年生まれ。77年日本電信電話公社(現NTT)入社。2007年NTTドコモ関西・経営企画部長。08年NTTドコモ経営企画部長。12年6月より現職。

加藤 薫(かとう・かおる)NTTドコモ社長 1951年生まれ。77年日本電信電話公社(現NTT)入社。2007年NTTドコモ関西・経営企画部長。08年NTTドコモ経営企画部長。12年6月より現職。【拡大】

 KDDIの好調のナゾ

 ここ1年、3大キャリアのなかで特に元気なのが、KDDIだ。10年12月に社長に就任した田中孝司氏の手腕によって、元気を取り戻しつつある。MNPの状況を見ると、11カ月連続で転入超過となっているのだ。

 その背景にあるのが、固定回線とのセット販売だ。FTTHやケーブルテレビ事業者とも組み、スマートフォンの契約と固定インターネット、固定電話をまとめて契約すると、スマートフォンの月額基本料金を1480円値引く「auスマートバリュー」という料金施策が大ヒット。 開始4カ月で133万契約を獲得するまでに至った。

 自宅のインターネット回線をKDDIのFTTHや、周辺地域で営業しているケーブルテレビに乗り換えることで、1人あたり1480円、家族4人であれば月額5920円、 2年間で14万2080円が値引かれるのだから、家計に与えるインパクトは大きい。家族をまるごとターゲットにし、 NTTドコモから携帯電話契約者、さらにNTT東西から固定インターネットの契約者を奪うことに成功している。

乗り換えの理由…iPhone導入だけではない

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