NHK青森県のニュース 青森放送局
原燃社長「活断層でない」
東北電力東通原子力発電所の断層が活断層の可能性があると判断した原子力規制委員会の専門家会議では、沖合にある海底断層についても再処理工場など青森県のほかの原子力施設に与える影響を指摘する声が出ています。
これについて再処理工場を運営する日本原燃の川井吉彦社長は「海底断層は活断層ではないと考えている」と述べ、本格稼働の予定に影響はないという考えを示しました。
26日都内で開かれた原子力規制委員会の専門家会議では、東北電力東通原発の断層が「活断層の可能性がある」とする最終的な判断が示されました。
さらに東通原発の沖合の「大陸棚外縁断層」と呼ばれる海底断層などについても、六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場など青森県のほかの原子力施設に与える影響を指摘する声が出ています。これについて再処理工場を運営する日本原燃の川井社長は27日の会見で、「専門家が1回や2回の現地調査や会合で結論を出すのは拙速ではないか。事業者に大きな影響が出るし、地元にも不安を与えるので、事業者の意見をしっかり聞いて慎重に議論するよう強くお願いしたい」と述べて、専門家会議の判断に疑問を呈しました。その上で沖合の海底断層などが再処理工場に与える影響については、「これまでの評価通り活断層ではないと考えている。工場の試運転に影響はない」と述べ、来年10月の本格稼働の予定に変更はないという考えを示しました。
「大陸棚外縁断層」について、日本原燃は5年前に行った調査で活断層ではないという評価をまとめていますが、先月から東北電力などと共同で海底の地質構造を詳しく調べる自主的な調査を始めています。
12月27日 12時31分
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