かねてから「(引退の)可能性はゼロではないと思う」と口にしてきた松井。現在も、何が何でもまたユニホームを着るんだ、という強固な意思が見えない。さらに、自宅の倉庫の片付けを開始するなど、これまでにはない“異変”を挙げればキリがない。
石川・星稜高時代からゴジラの愛称で親しまれ、“不動心”のもと日米通算20年で507本塁打を放つなど、輝きに満ちた野球人生を送ってきた松井秀喜。ユニホームを脱ぐ日が迫っている。
松井 秀喜(まつい・ひでき)
1974(昭和49)年6月12日、石川県生まれ、38歳。星稜高では甲子園に春1度、夏3度出場。3年夏の明徳義塾高戦(2回戦)では5打席連続で敬遠された。93年ドラフト1位で巨人入団。主砲として4度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献。2002年オフにFAでヤンキースに移籍。07年5月に日米通算2000安打達成。09年ワールドシリーズではMVPに輝く活躍で世界一。10年エンゼルス、11年はアスレチックスに所属。今季は所属先が決まらず、開幕時は浪人状態だったが4月末にレイズとマイナー契約。メジャー昇格を果たしたが結果を残せず、7月末に戦力外となった。1メートル88、95キロ。右投げ左打ち。既婚。
(紙面から)