そんな中、引退の意思を固めたかのような、かつてない“異変”が次々に浮かび上がってきた。来季もユニホームを着たいのならば意欲的になっているはずの米国内での練習は停滞しているのが現状だ。トレーニングジムやプールなどで汗は流しているものの、以前と比較して全体的に体の張りがなくなっているのは歴然。打つ、投げる、走るなど、一番大切な実戦感覚を養うメニューもこなしていないもようで、仮に2月のキャンプに参加できたとしても、万全の状態で臨める体とは言い難い。
また例年なら、年末から2月中旬まで過ごす日本国内での練習場を確保していたが、今年はその手続きをいまだに行っていない。来季、現役続行を希望するならば、ブランクを埋めるためにもよりハードな練習をこなさねばならないのは明らか。その準備さえ、行っていないのだ。さらに年末年始を過ごす日本への帰国日程も明確に決まっていない。