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政治
【主張】第2次安倍内閣 「強い国」へ使命果たせ スピードと成果こそが勝負だ
一方、日銀は安倍氏の要請を受け、物価目標や政府との政策協定締結の検討に入っている。
デフレ脱却を強力に推し進める陣立ては整ったといえる。2つの司令塔のトップも務める首相自身が、大型補正予算や来年度予算、成長戦略などを通じてどう政策を具体化していくかが問われる。
政権発足までに円安株高が加速したが、市場は政権発足後の首相の実行力も注視している。
積極財政論の麻生氏の起用は、脱デフレへの転換を示すメッセージとなり得る。ばらまきに陥らずデフレ克服に効果的な政策を打ち出してほしい。甘利氏には、経済再生の観点から、安全性を確保した上で必要な原発再稼働を進め、電力の安定供給を確保する現実的対応が求められる。
脱デフレへの集中的な取り組みによって、来年4~6月の成長率を押し上げられるかは、再来年の消費税引き上げの大きな判断材料となる。政権交代を経て景気、雇用が好転に向かう実感を国民にどれだけ与えられるかもカギだ。
外交安保面での立て直しも喫緊の課題だ。傷ついた日米関係の修復が急がれる。1月にも行う訪米でオバマ大統領との信頼関係を再構築し、同盟の抑止力を強化することが求められている。
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