都知事選:9人が立候補 投開票は12月16日
毎日新聞 2012年11月29日 18時32分(最終更新 11月29日 22時26分)
石原慎太郎氏(80)の辞職に伴う東京都知事選が29日告示され、9人が立候補を届け出た。投開票は12月16日で、都政史上初めて、衆院選(同4日公示)とのダブル選になる。約13年半続いた石原都政の継続か刷新かが最大の争点で、主な立候補者が掲げる原発政策に有権者がどんな判断をするかも注目される。
主な立候補者のうち、前神奈川県知事の松沢成文(しげふみ)氏(54)は前回都知事選で石原氏の後継含みで出馬を決め、その後に辞退した。今回は都庁のリストラを掲げるなど「脱石原色」が強い。
元自民党総務会長の笹川尭(たかし)氏(77)は09年に政界を一度引退したが、石原氏の辞職で出馬を決めた。五輪招致は継続、累積赤字を抱える新銀行東京は見直しを掲げる。
新党「日本未来の党」と共産党、社民党が支持する前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(66)は脱原発を前面に打ち出す。石原都政を「弱者切り捨て」と批判する。
前都副知事の猪瀬直樹氏(66)は自民党、公明党、日本維新の会が支持。石原都政継承の立場を取り、脱原発の是非を議論する前に電力会社改革を進めるべきだと主張する。【清水健二】
◇都知事選立候補者(届け出順)
マック赤坂64 スマイル党総裁 諸新
椙杜 徳馬(すぎのもり・とくま)46 幸福実現党員 諸新
松沢 成文(しげふみ)54 元神奈川県知事 無新
笹川 尭(たかし)77 元科技担当相 諸新
宇都宮健児66 元日弁連会長 無新=[未][共][社]
猪瀬 直樹66 元副知事 無新=[自][公][維]
中松 義郎84 発明家 無新
吉田 重信76 元ネパール大使 無新
五十嵐政一81 観光会社社長 無新
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【名鑑の見方】左から氏名(原則実名だが一部通称)▽年齢(投票日現在)▽職業・肩書▽公認政党▽現職・新人の別▽[ ]文字は推薦・支持政党。[自]=自民、[未]=未来、[公]=公明、[維]=維新、[共]=共産、[社]=社民