- [PR]
国際
【from Editor】来月18日は「国際移民デー」
12月18日は「国際移民デー」にあたる。1990年のこの日、国連で「すべての移民労働者とその家族の人権保護に関する国際条約」が採択されたのにちなむ。
今年のその日、東京であるシンポジウムが開かれる。「移民を考える-人口崩壊と大学開国・外国人介護福祉士」というのがタイトル。主催は、移民政策研究所。あまりなじみのない名称だが、所長を務めるのは坂中英徳氏。法務官僚として東京入国管理局長まで上り詰めながら、その後在野の立場から移民の積極的受け入れを提言している論客である。
大阪で記者をやっていた時代、大阪入管次長を務めていた坂中氏に取材したことがある。在日外国人問題に積極的な改革派官僚というイメージはあったが、しかし当然のことながら、発言は注意深く吟味されており、現在のように「50年間で移民1千万人を受け入れるべし」などと衝撃的な言葉が飛び出すことはなかった。
ただ、実際に氏の提言の中身を聞いてみると、それほどとっぴなアイデアでもないと思えてくる。なぜならば現下の日本が抱えるさまざまな問題の根っこにはほとんど、人口問題が横たわっているからである。デフレしかり、財政危機しかり、年金問題しかり。ならばどうやったら、人口を増やせないまでも、急激な減少を緩和できるか。どう考えても移民しかない、というのが、氏の説だ。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]