野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。
来たる26日に召集される特別国会にて、新たな内閣総理大臣が選任される見込みとなりました。総辞職の前に、一言、国民の皆様にご挨拶を申し上げたいと思います。
昨年9月2日に発足した野田内閣は、山あり谷ありで、決して平坦な道のりではありませんでしたが、政権を預かる重責を懸命に担ってまいりました。国論を二分する難しい課題があっても、将来世代のために決断を下し、「動かない政治」を動かすために全力を挙げてまいりました。
昨日(2日)、山梨県で発生したトンネル崩落事故の報に接しました。事故現場の悲惨な状況をうかがい、心が痛みます。事故でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、負傷された方々、被害を受けた方々に心からお見舞い申し上げます。
私からは、(1)被害者の救急、救助に全力で当たること、(2)早期の原因究明と再発防止の徹底、(3)相談窓口の設置など、被害者の方々への真摯な対応を進めることの3点を指示しました。
衆議院を解散しても、政府の機能が止まるわけではありません。21日の未明にカンボジアから帰国し、それ以降も、私は内閣総理大臣としての公務をこなし続けています。
先の三連休を活用して、23日、まずは川崎市扇島で発電所を視察しました。日本の技術力を生かした風力発電。東京ドーム約5個分の敷地に太陽電池パネルを敷き詰めた大規模な太陽光発電。こんなにも都心に近い場所で、再生可能エネルギーは現実に電力供給の一端を担い始めています。この小さな芽を大きく育てることこそ、「2030年代原発稼働ゼロ」という大きな目標を着実に前へ進めて行く原動力です。これからまとめるグリーン政策大綱に、思い切った政策を盛り込んでいきたいと考えています。
16日午後、衆議院を解散しました。
その瞬間、「万歳」を叫ぶ気には到底なれませんでした。
国民の皆さんの前で誓った約束を守り、「決断する政治」を実現するための重大な決断です。その重みを噛みしめながら、解散の詔書を読み上げる横路議長の姿を厳粛な気持ちで見つめておりました。
ラオスの首都ビエンチャンで開催されたASEM(「アセム」と読んでいます)首脳会議に出席し、7日の午後に帰国いたしました。
アジアと欧州の首脳が一堂に会する二年に一度の場を活用して、経済財政の課題や多岐にわたる地球規模の課題について、各国の首脳と議論を深めることができました。近隣の東南アジア諸国だけでなく、日本から遠く離れた欧州の国々も含めて、時間が合う限り、二国間会談を行い、首脳同士の交流を深めることもできました。