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地方
新潟市民「拒否」の震災がれき 長岡市が混乱なく搬入
2012.12.20 02:10
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新潟県長岡市は19日午後、新潟市が同市信濃川浄水場に保管している岩手県大槌町の震災がれき約21トンのうち約1.5トンを栃尾クリーンセンターごみ焼却施設に搬入した。20日正午から試験焼却を開始する。岩手県の了承を得たうえ、この日午前、両市議会各派代表者会議で了解を取り付け、ただちに移送した。新潟市が反対派の阻止行動で震災がれきの搬入ができず、試験焼却の延期を余儀なくされたことを受け、長岡市は搬入の日時を住民らに直接広報せず、搬入作業は混乱なく終了した。
森民夫市長は急遽(きゅうきょ)、搬入を行った理由について「新潟市の反対運動が特定の政治目的を持った団体が中心だったという情報があった。警察と打ち合わせをした上、混乱がないようにしようと決めた」と理解を求めた。
新潟市に保管中の震災がれきを試験焼却に用いることについて、「1・5トンと量が少なく、岩手から運ぶより新潟市にあるわけだから合理的」と語り、震災がれき受け入れ5市の協力・連携関係を強調した。
今回搬入された震災がれきは木質系チップ。新潟市信濃川浄水場で保管されていた大型土嚢(どのう)袋に入れられたまま、トラックで同センターに6袋を搬入。作業員らがトラック周囲の空間放射線量率などを測定し、震災がれきの重さを計量した。
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